サステナビリティ重視のサプライチェーンファイナンスを導入(HSBC UKと提携)

9月26日、AsdaはHSBC UKとの協力により、既存のサプライチェーンファイナンスプログラムにサステナビリティを重視した新機能を導入した。この新たな仕組みは、サプライヤーに対してESGデータの共有や目標設定を促し、達成に向けた取り組みに応じて、優遇金利を提供するものである。

2025年1月から開始されるこの任意プログラムは、約250社のサプライヤーに適用され、ESGパフォーマンスデータの開示と目標設定に基づき、3段階の優遇金利が提供される。評価はEcoVadisのデータプラットフォームを通じて行われ、特に脱炭素化に重点を置きながら、社会的イニシアティブを含むESG全般にわたる取り組みが評価される。

Asdaの最高財務責任者であるマイケル・グリーソンは、「サプライヤーとの協力は、我々の脱炭素化とESG目標達成に向けた重要なステップである」と述べている。また、HSBCのグローバル責任者ヴィベク・ラマチャンドランも、「このプログラムは、サプライヤーに透明性と持続可能な取り組みを促進するためのものである」とコメントした。

【参照ページ】
(原文)Asda launches sustainable supply chain finance scheme

関連記事

おすすめ記事

  1. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(前編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  2. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(後編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  3. 【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    2025-8-6

    【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    ※本記事は、2025年7月31日時点の情報を元に作成している。今後の動向により内容は随時更新される…

ピックアップ記事

  1. ESGフロントライン:米SEC委員長がサステナビリティ開示基準へ懸念を表明

    2025-9-15

    ESGフロントライン:米SEC委員長がサステナビリティ開示基準へ懸念を表明

    ※本記事は、ESG Journal編集部が注目のニュースを取り上げ、独自の視点で考察しています。 …
  2. 2025-9-12

    ISOとGHGプロトコル、温室効果ガス基準を統合へ 世界共通言語の構築目指す

    9月9日、ISO(国際標準化機構)とGHGプロトコルが、既存のGHG基準を統合し、新たな排出量算定…
  3. 2025-9-12

    カリフォルニア州、気候関連財務リスク報告の指針を公表

    9月2日、カリフォルニア大気資源局(CARB)は「気候関連財務リスク開示ドラフト・チェックリスト」…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る