経産省、「稼ぐ力」強化に向けた取締役会5原則とCGガイダンスを公表──形式から実効へ改革促す

4月30日、経済産業省は、日本企業の競争力向上を目的とした「稼ぐ力」を強化する取締役会5原則と「コーポレートガバナンスガイダンス(CGガイダンス)」を策定・公表した。背景には、デフレ脱却と成長型経済への転換に対応する企業経営の転換がある。

TOPIX500を中心とする上場企業に対し、中長期目線での成長戦略と「攻めの経営」の実行を取締役会が主導することを求めており、形式的なコード遵守から脱却し、企業独自の統治体制の深化を促す内容となっている。

本取り組みは、昨年発足した「稼ぐ力」の強化に向けたコーポレートガバナンス研究会の議論を基に、経営陣の行動と取締役会の責務を対比的に整理。ガイダンスには、検討の出発点となる考え方や企業事例、実践手法などが体系的に示されている。企業はこれを参考に、独自の強みを活かしたガバナンス強化に取り組むことが期待される。

(原文)「「稼ぐ力」を強化する取締役会5原則」、「「稼ぐ力」の強化に向けたコーポレートガバナンスガイダンス」を策定しました

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