国際開発金融機関10社(MDBs)、COP26にて共同自然声明を発表

11月2日、世界銀行、アジア開発銀行、アフリカ開発銀行、アジアインフラ投資銀行、カリブ開発銀行、欧州復興開発銀行、欧州投資銀行、米州開発銀行、IDBインベスト、イスラム開発銀行からなる世界銀行グループ、 Multilateral Development Banks(MDBs)は COP26の場で、共同声明を発表した。

MDBsは発表した共同声明の中で、自然損失の直接的および間接的な要因に対処し、自然からの

利益を評価・利用・保全・共有する方法を変革しなければ、持続可能な開発、気候および生物多様性に関する世界的な目標を達成することはできないとし、「国や経済セクターを超えた気候変動対策の大幅な拡大と加速」を呼びかけている。

1.5℃という目標を維持するために、国連は2030年までに排出量を50%削減しなければならず、MDBsが、投資だけでなく専門知識を結集することで、これらの気候目標の確実な達成が可能になる。

また、MDBsは官民の顧客が自然とその自然資産をよりよく評価し、持続的に管理し、保護し、復元することを支援し、自然資産が雇用に貢献することを含む開発利益を提供することを約束した。

自然資産が雇用、生活、国民総所得、包括、生産性、健康、栄養、福利、所得向上に貢献することを含む開発利益を提供するために、MDBsは自然とその自然資産をより良く評価し、持続的に管理し、復元することを支援していくとしている。

【参照ページ】
(原文)MDB JOINT NATURE STATEMENT
(日本語訳)国際開発金融機関10社(MDBs)、COP26にて共同自然声明を発表

関連記事

おすすめ記事

  1. TCFD×TNFD統合開示ガイド:いま企業が備えるべき実務対応とは?

    2025-8-20

    TCFD×TNFD統合開示ガイド:いま企業が備えるべき実務対応とは?(再掲)

    ※2025年5月28日公開済みの記事を一部更新し再掲している。 企業のサステナビリティ関連の…
  2. 【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    2025-8-6

    【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    ※本記事は、2025年7月31日時点の情報を元に作成している。今後の動向により内容は随時更新される…
  3. TCFD・IFRS・CSRDの移行計画とは:業界別に考える開示ポイント

    2025-7-10

    TCFD・IFRS・CSRDの移行計画とは:業界別に考える開示ポイント

    ※本記事は2024年10月の内容にGX-ETSに関する内容を追記し再掲載している。(2025年7月…

ピックアップ記事

  1. サステナビリティ開示におけるタクソノミ導入と実務対応のポイント

    2025-8-22

    サステナビリティ開示におけるタクソノミ導入と実務対応のポイント

    2025年8月8日、金融庁は、「2027年版EDINETタクソノミの開発案」を公表した。これは、I…
  2. 2025-8-19

    PR【対談&ワークショップ】第一生命が語る「ESG開示」と「企業価値向上」

    毎回満員御礼でご好評をいただいているESG Journal 会員向けのESG Journal …
  3. 2025-8-18

    金融庁、EDINET新タクソノミ案公表 27年版ではサステナ情報開示も検討

    8月8日、金融庁は企業の有価証券報告書などで利用される電子開示システム「EDINET」の基盤となる…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る