10月21日、BASFはデンマーク大手製薬のVipergenと提携することを発表した。 Vipergenの医薬品技術を農業分野に応用し、持続可能な作物保護製品のための新しい有効成分をより効率的かつ迅速に発見することを目指している。
今回の共同研究では、すでに医薬品の有効成分の探索に成功している Vipergen の技術を、農業分野では初めて採用している。この新技術は、生きた細胞内の標的タンパク質に対する新規化学物質のテストを可能にする。細胞内でのテストは、あらかじめ細胞から分離され、精巧なプロセスで精製された標的タンパク質を使用する従来の方法と比較して、より正確な結果が得られる。
また数百万種の化合物を対象に、作物保護への応用や環境への影響などを、1回の実験で短時間に調べることが可能になるだけではなく、DNAコード化により、有望な化合物を容易に特定することができる。このようなターゲットを絞った研究手法は、新規有効成分の同定を大幅に促進することになる。
BASF社は、この共同研究から得られたすべての製品を世界的に商業化するための独占権を有している。
【参照ページ】
(原文)BASF and Vipergen accelerate targeted research and development of sustainable crop protection products
(日本語訳)BASFとVipergen、持続可能な作物保護製品の研究開発を加速