野村アセットマネジメント、67.3兆円の資産運用ポートフォリオにネット・ゼロ目標を設定

 

野村グループの野村アセットマネジメントは、2050年までに67.3兆円のポートフォリオでネット・ゼロ・エミッションを達成するという新たなコミットメントを発表するとともに、自社の運用においてもカーボン・ニュートラルを達成するという目標を掲げた。

また長期的なポートフォリオの脱炭素化目標に加え、2030年の中間目標として、保有する企業の中で脱炭素化目標を発表している個別企業の比率に基づいて、AUMの55%を目標値として設定した。

野村アセットマネジメントは、ネット・ゼロ・ポートフォリオの目標を達成するために、保有する有価証券の温室効果ガス(GHG)排出量の測定と開示を含む、いくつかの取り組みを説明した。同社は、8月に加盟したPartnership for Carbon Accounting Financials(PCAF)が定める基準に基づいて排出量を測定する。

また同社は、脱炭素社会の実現に貢献する金融商品の開発、ネット・ゼロ・アンビションに沿ったエンゲージメントや議決権行使などのスチュワードシップ戦略の強化、ステークホルダーとの連携強化、気候目標を支援するための政府への政策提言などを行っていると述べている。

【参照ページ】運用資産の温室効果ガス排出量に関する「2050年ネットゼロ目標」と「2030年中間目標」の設定について

関連記事

おすすめ記事

  1. 【最新】TISFDとは?概要・指標から国内外基準との関連まで徹底解説

    2025-9-11

    【最新】TISFDとは?概要・指標から国内外基準との関連まで徹底解説

    気候変動や自然資本など、環境領域に関する開示が進みつつある中、次なるテーマは「社会」の領域。TIS…
  2. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(前編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  3. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(後編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…

ピックアップ記事

  1. 2025-10-29

    イベントレポート サステナビリティ経営フォーラム2025

    『本質に迫る対話とデータ活用 ~信頼を築く情報開示と戦略の再構築~』 ESG Journal…
  2. 【2026年本格適用】CBAM(炭素国境調整メカニズム)への実務対応ガイド

    2025-10-27

    【2026年本格適用】CBAM(炭素国境調整メカニズム)への実務対応ガイド

    2026年1月からEUでは炭素国境調整メカニズム(Carbon Border Adjustment…
  3. 2025-10-27

    GRIとCDP、環境報告の共通化へ―新マッピングでデータ活用を促進

    10月21日、国際的なサステナビリティ報告基準を策定するGlobal Reporting Init…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る