10月22日、Royal Caribbean Groupは、水素燃料電池と液化天然ガスを組み合わせて動力を供給し、燃料電池システムを支えるバッテリーバンクを搭載した、クルーズ業界初の客船を就航させる計画を発表した。

この船は、2023年にRoyal Caribbean Groupの高級ブランドであるシルバーシー・クルーズの下で就航する予定である。

「Project Evolutio」と呼ばれるRoyal Caribbean Groupの新クラスの船は、水素燃料電池システムを利用して主電源を補い、船内の全ホテルの負荷を担うとともに、バッテリーシステムによって全体の電源システムを最適化し、燃料の節約を可能にする。これらの技術により、2名1室利用時の温室効果ガス排出量を従来の船と比較して40％削減することが可能となり、入港中の電力供給も不要となる。

さらに、新開発の「マイクロオートガス化システム」を搭載し、船内の廃棄物量を削減することで、焼却時の排出量を削減するとともに、船の建造時のカーボンフットプリントを考慮した設計を行うことで、全体的な排出量の削減を目指すとしている。

【参照ページ】
（原文）TRIO OF SUSTAINABLE POWER SOURCES TO DRIVE ROYAL CARIBBEAN GROUP’S NEXT CLASS OF SHIPS INTO THE FUTURE
（日本語訳）Royal Caribbean Group、水素燃料電池とLNGを搭載した船を導入