EFRAG、N-ESRSドラフトを公表 第三国企業は「インパクト・マテリアリティ」開示に

6月16日、EFRAG(欧州財務報告諮問グループ)は、同日開催の「EFRAG SR TEG Physical Meeting 16 June 2026」において、第三国企業向けサステナビリティ開示基準「N-ESRS(European Sustainability Reporting Standards for Non-EU Groups)」のドラフトを公表した。N-ESRSとは、CSRD(企業サステナビリティ報告指令)に基づき策定される基準であり、EU域外企業を対象とする開示基準である。
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今回のドラフトにおいて注目すべきは、ESRSにおける「Double materiality assessment(ダブル・マテリアリティ評価)」がN-ESRSでは「Impact materiality assessment(インパクト・マテリアリティ評価)」へ変更されているほか「material impacts, risks and opportunities」という表現も「material impacts」へ修正されている点だ。
EFRAGの説明資料では、N-ESRSはESRSをベースとしながらも、「Risks」「Opportunities」「Resilience」「Dependencies」を削除する方向性が示されている。ドラフト本文では、企業が開示すべき情報について「人と環境への重要なインパクト(material impacts)」に焦点を当てる構成となっている。
EFRAGは、2026年7月頃にパブリックコンサルテーションを開始する見込みであり今後の議論の中でこの方向性が維持されるかが注目される。10月の締切以降、2028年度本格適用、2029年報告開始にむけて整備が進むことになる。
なお、EFRAGは、N-ESRSの適用範囲について「Mixed Approach」と呼ばれる考え方も提示している。気候変動についてはグローバルベースでの報告を求める一方、それ以外の環境・社会テーマについては、一定の条件の下でEU関連のインパクトに限定して報告する選択肢が検討されている。
※ESG Journalでは、近日中にESRS開示基準の理解に役に立つ解説記事を発行する予定です。
原文:EFRAG SR TEG Physical Meeting 16 June 2026
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