EFRAG、CSRD対象外企業向け任意開示の枠組み整備へ──SME企業以外も対象に拡張か

3月24日、EFRAG(欧州財務報告諮問グループ)は、CSRDの適用対象外にある非SME企業向けの任意サステナビリティ報告(Voluntary Standard)に関する枠組み整備に向け、関心表明(Expression of Interest)の募集を開始した。本取り組みは、義務開示の対象外となる企業を含め、サプライチェーン全体でのサステナビリティデータの整備を進めることを目的とするものであり、企業や投資家など幅広いステークホルダーに対し参加を呼びかけている。
CSRDが大企業中心の制度である一方で、スコープ3やサプライチェーンリスク管理の観点から、取引先企業にもデータ提供が求められている現状がある。EFRAGはこれまで中小企業向けの任意基準(VSME:Voluntary Standard for SMEs)を整備してきたが、今回の取り組みは対象を非SME企業にも広げ、任意開示の実務基盤を拡張するものである。これにより、企業間のデータ交換の効率化と標準化が進むことが期待されている。
また本件は、EUのオムニバス簡素化政策とも整合的であり、義務対象を限定しつつ任意開示でデータを補完するという構造を示している。企業にとっては、制度対象外であってもサプライチェーン経由で開示対応が求められる中、標準化された任意枠組みの活用が実務上では必要になる可能性がある。
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