公正取引委員会がコープさっぽろに対し下請法違反で是正勧告

5月22日、公正取引委員会は、生活協同組合コープさっぽろ(以下コープさっぽろ)に対し調査を行なってきた。下請代金支払遅延等防止法第4条第1項第3号の規定に違反する行為が認められたので、下請法第7条第2項の規定に基づき、同組合に対し勧告を行った。

コープさっぽろは、下請業者の責めに帰すべき理由がないにも関わらず、以下5つ「月次リベート」「システム利用料」「協賛金年契リベート」「達成割戻金」「支払通知作成料」において、合計2,537万円を下請代金から差し引いていた。コープさっぽろは、4月25日に、下請業者に対し、減額した金額を支払っている。

コープさっぽろは、平成24年に下請法違反で是正勧告を受けたにも関わらず、下請法の適用対象となる取引の管理体制の整備とその運用を適切に行わなかった。

今回の勧告においては、管理体制の整備、役員及び職員への周知徹底、これらの社内での措置を取引先下請事業者と公正取引委員会に通知することなどが通知された。

【参照ページ】
(原文)(令和6年5月22日)生活協同組合コープさっぽろに対する勧告について

関連記事

“CSAセミナー"

おすすめ記事

  1. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  2. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…
  3. ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    2024-4-30

    ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    ESG投資の流れは国内外において拡大を続けている分野であり、注目を集めている。投資家のニーズに応え…

ピックアップ記事

  1. 2025-4-2

    金融業界の95%のCO2排出は「間接的」:資金提供排出の実態

    3月6日、米信用情報大手のEquifaxが新たなブログを発表し、金融機関の温室効果ガス排出の約95…
  2. 2025-4-2

    サステナビリティの課題と機会 – 財務・ITとの連携が成功のカギ

    2月27日、ERM Sustainability Institute、Salesforce、Glo…
  3. ESRS開示の実態調査(2024年上半期)から見えた企業が抱える共通課題とは

    2025-4-1

    ESRS開示の実態調査(2024年上半期)から見えた企業が抱える共通課題とは

    CSRD(企業サステナビリティ報告指令)のオムニバス草案が提出され、欧州の開示規則が変わる中、20…

““登録03へのリンク"

ページ上部へ戻る