H&MとDBS、グリーンローン・プログラムを開始。アパレル分野サプライチェーンの脱炭素化を促進

11月27日、アパレル世界大手H&Mは、シンガポール金融大手DBSと協力し、アパレル分野のサプライチェーンの脱炭素化を促進する、この種では初のグリーンローン・プログラムである協調融資ツールを開始した。

2040年までにネット・ゼロを達成するという目標に沿って、H&Mはここ数年、自社のサプライチェーン全体およびそれを超えたGHG排出量を削減するための資金提供に注力してきた。 本プログラムを通じて、サプライヤーはDBSからの融資とサステナビリティコンサルタントであるGuidehouseからの技術サポートを受けることができる。 グリーン活動を間接的に奨励しようとする従来の銀行ソリューションとは異なり、本プログラムは、H&Mの承認に従って、特定のGHG排出削減活動に対してサプライヤーに非常に有利な条件で融資を直接提供する。

2023年の初めに、本共同財務ツールは、スコープ3のGHG排出量を削減するための設備投資に資金を提供するため、インドのメーカーRaj Woollenとの最初の取引を完了させた。 Raj Woolenは融資の支援を受けて、資源を節約し炭素排出量を削減するためのソーラーパネル、エネルギー効率の高いモーター、節水技術の設置に資金を提供した。

【参照ページ】
(原文)H&M Group drives the agenda on collaborative financing solutions for impactful climate action
(日本語参考訳)H&MとDBS、グリーンローン・プログラムを開始。アパレル分野サプライチェーンの脱炭素化を促進

関連記事

おすすめ記事

  1. 2025-7-2

    シェルパ、国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)理事・小森氏をゲストにウェビナー「ISSBが示すサステナビリティ情報開示の考え方」を実施

    - ISSB基準に関する最新動向から企業価値向上に向けた戦略的情報開示についてまで、講演と対談を通…
  2. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  3. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…

ピックアップ記事

  1. 2025-7-1

    カナダ年金基金、2030年までに4,000億ドルの気候投資

    6月19日、カナダの大手機関投資家であるケベック州貯蓄投資公庫(CDPQ)は、2050年ネットゼロ…
  2. 2025-7-1

    GRI、サステナビリティ報告のデジタル化を促進する新「サステナビリティ・タクソノミー」を発表

    6月19日、GRI(Global Reporting Initiative)は、新たに「GRI S…
  3. GRI 102/103 新基準の実務チェックポイント:IFRS/ISSB基準と一部整合へ

    2025-6-30

    GRI 102/103 新基準の実務チェックポイント:IFRS/ISSB基準と一部整合へ

    サステナビリティ情報開示における基準間の整合性の確保は、ますます重要な課題となっている。CSRD(…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る