11月1日、欧州・アジアの飲料大手、コカ・コーラ・ユーロパシフィック・パートナーズ(CCEP)は、2040年までにカーボンニュートラルを達成する目標を発表し、科学的根拠に基づく削減目標イニシアティブ(SBTi)からネット・ゼロ・スタンダード基準での承認を取得した。
同社は2030年までに、2019年比でスコープ1からスコープ3までの排出量を総量で30%削減するという短期目標も発表した。さらに、スコープ3排出量の80%を占めるサプライヤーに対してSBTi相当の目標設定や再生可能エネルギーへの転換をサポートする方針を明らかにした。同時に、全ての包装材のリサイクル率向上と、2030年までに自社の全事業を100%再生可能エネルギーに転換する計画を発表した。
CCEPは2020年から2022年までに、サプライヤーのカーボンニュートラル化を支援するために約3億ユーロ(約480億円)を投資し、SBT設定や再生可能エネルギーへの転換を促進するためのサプライチェーン・ファイナンス・イニシアティブを開始した。
同社は既に、全市場での再生可能エネルギー使用率74%を達成し、欧州でのプラスチックボトルへのリサイクル再生PET(rPET)含有率50%以上も当初目標を4年前倒しで達成している。今後は、2025年までにオーストラリア、太平洋地域、インドネシア(API)でも同50%まで引き上げることを目標としている。
これらの取り組みを通じて、CCEPは持続可能な事業運営に向けた積極的なアクションを強化し、環境への影響を最小限に抑える方向に進んでいる。
【参照ページ】
(原文)Coca-Cola Europacific Partners’ net-zero target approved by the Science Based Targets initiative
(日本語参考訳)CCPE、2040年にネット・ゼロ・カーボンニュートラルを宣言しサプライヤー支援強化