MUFGと三菱UFJ銀行、MUFGトランジション白書2023を公開

9月22日、三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)とその連結子会社である三菱UFJ銀行は、MUFGトランジション白書2023(白書2.0)を作成し公表した。

MUFGは、自社のパーパスである「世界が進むチカラになる。」のもと、2021年に「MUFGカーボンニュートラル宣言」を発表し、トランジション・ファイナンスのグローバル推進に取り組んでいる。国連環境計画・金融イニシアティブが主導するNet-Zero Banking AllianceやGlasgow Financial Alliance for Net Zeroに参加し、持続可能な産業と技術に関する議論を展開している。

MUFGは、ルールメイキングだけでなく、ファイナンスを通じたトランジションの推進にも注力し、2019年から2022年までの累計で24.6兆円(そのうち環境関連で9.1兆円)のサステナブルファイナンスを組成した。特に再生可能エネルギー市場に積極的に参加し、2010年から2022年までの再生可能エネルギープロジェクトへのファイナンスは約616億米ドル(約9.1兆円)で、これによるCO2削減効果は約257百万トンで、日本の年間排出量の約25%に相当する。また、株式会社Zエナジーを通じて再生可能エネルギーへの投資も行っており、再生可能エネルギーの最大化を目指している。

MUFGトランジション白書2022では、地域特性とエネルギー・産業間の相互連関性に焦点を当てていたが、白書2.0はステークホルダーとの対話と国際情勢を踏まえ、日本のトランジション計画の透明性向上に焦点を当てている。MUFGは、金融機関の役割をイネーブラーと捉え、産業や顧客を理解し、対話(エンゲージメント)することが重要であると考えており、白書2.0を通じて国際的な理解を高め、顧客のトランジションをサポートし続ける意向である。

【参照ページ】
MUFGトランジション白書2023の発行について

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