10月5日、テクノロジー、デジタルサービス、コンサルティングのInfosysとエコノミスト・グループのEconomist Impactは、バリューチェーン・ナビゲーター(VCN)の立ち上げを発表した。
スコープ3には、組織のバリューチェーンの上流と下流の活動で発生するすべての間接排出が含まれる。これには、購入した商品やサービス、出張、従業員の通勤、廃棄物処理、販売した製品の使用、輸送、流通、投資、リース資産、フランチャイズからの排出が含まれる。企業のカーボンフットプリントの最大95%はスコープ3からの排出であるが、ネット・ゼロ計画にスコープ3の排出を計上している企業は全体の4分の1に過ぎない。実際、1,250社を対象としたVCNのグローバル調査によると、現在スコープ3排出量データを収集・監視している企業は53%に過ぎない。
新しいプラットフォームは、EUのCSRDやIFRSのISSB基準を含む新しい持続可能性報告基準がスコープ3の開示を要求しており、企業がスコープ3の排出量を報告するよう世界的に規制圧力が高まっている中で登場した。スコープ3排出量は、企業が直接管理できない領域で発生するため、追跡・報告することが一般的に最も困難である。
VCNは、企業がスコープ3排出量の複雑な性質を理解できるよう、双方向の追跡調査、ツール、オーダーメイドの推奨を通じて支援するオープンなデジタル・プラットフォームである。本ツールは、Economist Impactが作成し、Infosysが構築した、持続可能なソリューションを推進し、新しい企業間モデルを通じてインパクトを与えるためのコンテンツおよびコミュニティ・プラットフォームであるサステナビリティ・プロジェクトで紹介される予定だ。
新しいVCNプラットフォームの主な機能には、サプライヤー・エンゲージメント、製品設計、投資戦略など、科学的根拠に基づく目標イニシアティブ(SBTi)で定義された事業活動のレバーにわたってスコープ3排出量を調査する機能、地域、セクター、事業規模別にセグメント化された1250社のグローバル調査を通じて、世界中の企業がスコープ3排出量にどのように取り組んでいるかを発見する機能、特定の事業課題と機会を網羅した自己評価ツールを活用してスコープ3排出量を削減するための個別提案を受ける機能、スコープ3の革新と規制に関するメディアの報道を追跡する機能などがある。また、本ツールには、ビジネスリーダーが自らのスコープ3の旅における課題と決断について語るスポットライト映像シリーズも含まれている。
【参照ページ】
(原文)Economist Impact and Infosys Launch the Value Chain Navigator to Help Businesses Manage and Mitigate their Scope 3 Emissions
(日本語参考訳)エコノミスト・インパクトとインフォシス、企業がスコープ3排出量を管理・削減できるバリューチェーンナビゲーターを発表