Mirova、約3,133億円のエネルギー転換インフラ・ファンドを設立

Mirova、約3,133億円のエネルギー転換インフラ・ファンドを設立

10月5日、持続可能性に焦点を当てた投資運用会社Mirovaは、エネルギー転換インフラに焦点を当て、欧州の脱炭素化を支援する新しい投資ファンド、ミローバ・エネルギー転換6(MET6)の立ち上げを発表した。

本ファンドの立ち上げは、Mirovaが昨年発表したエネルギー転換ファンドMET5が18ヶ月足らずで16億ユーロ(約2,507億円)の資金調達に成功し、当初の目標額10億ユーロを大幅に上回ったことを受けたものだ。新ファンドでは、この水準を上回る20億ユーロ(約3,133億円)のコミットメントを目指す。

同社によると、本ファンドは、陸上・洋上風力発電、太陽光発電、水力発電、蓄電、エネルギー効率といった実績のある技術への融資を目指すと同時に、低炭素電気モビリティや水素の開発支援も継続する。

MET6チームは、プロジェクト推進者を特定し、プロジェクトのライフサイクル全体を通じて、開発段階を支援するための資金を提供することを目指す。同社によると、MET6は柔軟な投資アプローチを維持し、マジョリティまたはマイノリティの株式を取得し、エクイティファイナンスまたは劣後債を提供する。

ファンドの中心的な展開目標はヨーロッパにとどまるが、投資の一部は他のOECD加盟国でも実施される可能性がある。実績のあるモデルを複製することで、ミローバは欧州の開発者と築いたパートナーシップを新しい地域、特にアジアで拡大することを目指している。

Mirovaのエネルギー転換インフラ・チームは35億ユーロ(約5,484億円)を管理し、欧州、アジア、アフリカの48カ国で1,000件以上のプロジェクトに融資してきた。新たな戦略は、資金調達と展開の両面でミローバのシンガポール事務所がサポートする。

【参照ページ】
(原文)Mirova Targets €2 Billion For Its Sixth Strategy Dedicated To Energy Transition Infrastructure
(日本語参考訳)ミロワ、エネルギー移行インフラに特化した第6次戦略で20億ユーロを目指す

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