グーグル、政治に関するコンテンツ・ポリシー改訂 合成画像・動画を開示義務化

9月8日、グーグルは、2023年11月中旬に政治に関するコンテンツ・ポリシーを更新することを発表した。これにより、選挙広告に関する適格性の確認が必要な地域で確認済みのすべての広告主に対し、広告に合成コンテンツが含まれる場合、明確に開示する義務が生じる。本ポリシーは、画像、動画、音声のコンテンツに適用される。

開示義務の対象として、「広告に含まれる合成コンテンツが、実際にはなかった発言または行為を、ある人物が行なっているように見えるものである場合」「広告に含まれる合成コンテンツが、実際の出来事の映像を改ざんしたもの、または実際には起きていない場面を描写するために、ある出来事のリアルな描写を生成したものである場合」を例示した。

一方、広告に含まれる合成コンテンツで、広告内の表現において重要度が低い程度に改ざんまたは生成されたものについては、これらの開示の要件は適用されない。これには、画像のサイズ変更、切り抜き、色補正または明るさ補正、欠陥補正(「赤目」除去など)といった編集技術、あるいは実際の出来事をリアルに描写していない背景の編集が含まれる。

【参照ページ】
政治に関するコンテンツのポリシーの更新について(2023 年 9 月)

関連記事

“イベントへのリンク"

おすすめ記事

  1. 2024-4-16

    SSBJ公開草案の重要ポイント解説:今後の気候変動の情報開示はどう動くか

    2024年3月29日、サステナビリティ基準委員会(SSBJ)が国内のサステナビリティ開示基準の草案…
  2. 2024-4-9

    SBTN(Science-Based Targets for Nature)とは。企業のネイチャーポジティブ経営を実現する目標設定の方法論を解説。

    TNFDのフレームワークが公開され、先進企業ではフレームワークに基づく情報開示が進みつつある(20…
  3. 2024-4-2

    【さくっと読める】TNFDの開示とは。重要ポイントを抽出。

    2023年9月、TNFDのフレームワークが完成し公開された。2023年時点でTNFDに基づく開示を…

ピックアップ記事

  1. 2024-5-2

    環境NGO、MUFG、SMFG、みずほFG、中部電力に気候変動株主提案を再提出

    4月15日、環境NGOの3団体は、MUFG、SMFG、みずほFG、中部電力の4社に対し、気候変動株…
  2. MUFG

    2024-4-30

    MUFG、サステナブルファイナンス目標を100兆円に引き上げ

    4月1日、三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)は、サステナブルファイナンスの実行額目標を…
  3. 2024-4-30

    経産省とJPX、SX銘柄2024として15社を選定

    4月23日、経済産業省と東京証券取引所(JPX)はサステナビリティ・トランスフォーメーション(SX…
ページ上部へ戻る