Siemens、米国ソーラー・インバータ市場に参入

Siemens、米国ソーラー・インバータ市場に参入

8月15日、テクノロジーに特化した産業、インフラ、交通、ヘルスケア・ソリューション企業のSiemensは、米国製再生可能エネルギー部品への需要の高まりに応え、供給のボトルネックに対処するため、米国でソーラー・インバータの製造を開始すると発表した。

太陽光発電部品は、Siemensの製造パートナーであるSanminaがウィスコンシン州ケノーシャに所有・運営する施設で生産される。Siemensによると、この発表はバイデン大統領のウィスコンシン州訪問に合わせて行われた。

今回の発表は、バイデン大統領によるインフレ削減法への署名から1年後のことであり、同法には気候変動に焦点を当てた米国史上最大規模の投資が含まれている。同法は、再生可能エネルギーや産業の脱炭素化ソリューションなどの分野に3,700億ドル(約53兆円)近くを割り当てており、生産・投資税額控除、融資、助成金を通じて、クリーンエネルギーや輸送技術の国内製造を加速させるための600億ドル(約8兆円)超も含まれている。

インバーターは、ソーラーパネルで発電された直流電力を送電網で使用される交流電力に変換する、ソーラーシステムの重要な機器である。Siemensによると、このインバーターは、コミュニティやユーティリティ・スケールのソーラー・デベロッパーやインフラ・プロバイダーに使用されるという。

同施設での生産は2024年初頭に開始され、年間800MWの容量まで拡大する予定である。

【参照ページ】
(原文)Siemens to begin manufacturing solar inverters in U.S.

関連記事

“イベントへのリンク"

おすすめ記事

  1. 2024-4-16

    SSBJ公開草案の重要ポイント解説:今後の気候変動の情報開示はどう動くか

    2024年3月29日、サステナビリティ基準委員会(SSBJ)が国内のサステナビリティ開示基準の草案…
  2. 2024-4-9

    SBTN(Science-Based Targets for Nature)とは。企業のネイチャーポジティブ経営を実現する目標設定の方法論を解説。

    TNFDのフレームワークが公開され、先進企業ではフレームワークに基づく情報開示が進みつつある(20…
  3. 2024-4-2

    【さくっと読める】TNFDの開示とは。重要ポイントを抽出。

    2023年9月、TNFDのフレームワークが完成し公開された。2023年時点でTNFDに基づく開示を…

ピックアップ記事

  1. 2024-5-2

    環境NGO、MUFG、SMFG、みずほFG、中部電力に気候変動株主提案を再提出

    4月15日、環境NGOの3団体は、MUFG、SMFG、みずほFG、中部電力の4社に対し、気候変動株…
  2. MUFG

    2024-4-30

    MUFG、サステナブルファイナンス目標を100兆円に引き上げ

    4月1日、三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)は、サステナブルファイナンスの実行額目標を…
  3. 2024-4-30

    経産省とJPX、SX銘柄2024として15社を選定

    4月23日、経済産業省と東京証券取引所(JPX)はサステナビリティ・トランスフォーメーション(SX…
ページ上部へ戻る