SAP、トップサプライヤーに対し2027年までに製品レベルの排出量報告を要請

SAP、トップサプライヤーに対し2027年までに製品レベルの排出量報告を要請

7月24日、エンタープライズ・アプリケーション・ソフトウェア大手のSAPは、上流のバリューチェーン全体で温室効果ガス(GHG)排出量を大幅に削減することを目的とした、複数段階のサプライチェーン・エンゲージメント・プログラムを2024年までに確立する計画であると発表した。 サプライヤーは、2027年までに主要製品の全社および製品レベルの排出量を報告することになる。

本発表は、SAPが2022年発表した、2030年にバリューチェーン全体でネット・ゼロ排出量を達成するというコミットメントに続くもの。同社はネット・ゼロを達成し、カーボンニュートラルな製品とサービスを提供するために主要サプライヤーとの関与を強化することを約束していた。

SAPの2022年統合報告書によると、スコープ3の排出量は同社の総バリューチェーン排出量の約97%を占め、そのうちの16%は購入した商品やサービスなどの上流カテゴリーからのもの。

同社は、上位100社のサプライヤーと協力して製品レベルの排出量を報告、記録すると述べた。

SAPは、排出量データの収集に加え、新たな取り組みプログラムの一環として調達プロセス全体に環境への配慮を組み込むと発表。新たなサステナビリティ分類システムを統合し、調達文書に環境影響基準を組み込む計画もあるという。

【参照ページ】
(原文)SAP Focuses on Key Suppliers to Reduce Carbon Emissions
(日本語訳)SAP、トップサプライヤーに対し2027年までに製品レベルの排出量報告を要請

関連記事

“イベントへのリンク"

おすすめ記事

  1. 2024-4-16

    SSBJ公開草案の重要ポイント解説:今後の気候変動の情報開示はどう動くか

    2024年3月29日、サステナビリティ基準委員会(SSBJ)が国内のサステナビリティ開示基準の草案…
  2. 2024-4-9

    SBTN(Science-Based Targets for Nature)とは。企業のネイチャーポジティブ経営を実現する目標設定の方法論を解説。

    TNFDのフレームワークが公開され、先進企業ではフレームワークに基づく情報開示が進みつつある(20…
  3. 2024-4-2

    【さくっと読める】TNFDの開示とは。重要ポイントを抽出。

    2023年9月、TNFDのフレームワークが完成し公開された。2023年時点でTNFDに基づく開示を…

ピックアップ記事

  1. 2024-5-2

    環境NGO、MUFG、SMFG、みずほFG、中部電力に気候変動株主提案を再提出

    4月15日、環境NGOの3団体は、MUFG、SMFG、みずほFG、中部電力の4社に対し、気候変動株…
  2. MUFG

    2024-4-30

    MUFG、サステナブルファイナンス目標を100兆円に引き上げ

    4月1日、三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)は、サステナブルファイナンスの実行額目標を…
  3. 2024-4-30

    経産省とJPX、SX銘柄2024として15社を選定

    4月23日、経済産業省と東京証券取引所(JPX)はサステナビリティ・トランスフォーメーション(SX…
ページ上部へ戻る