6月20日、ESGパフォーマンスおよびリスク管理ソフトウェア、データおよびサービスプロバイダーのSpheraは、金融機関が融資およびポートフォリオの排出量を測定し、気候関連のリスクと機会を評価し、ESG報告要件を満たすことを目的とした、新しいフォフトウェアソリューション「SpheraCloud Corporate Sustainability-Portfolio Management」を発表した。
2016年に設立されたSpheraは、SaaSソフトウェア、独自のデータ、コンサルティングサービスを提供し、世界中の組織が環境、健康、安全性、サステナビリティ、オペレーショナルリスク管理、プロダクトスチュワードシップの分野でESGリスクを顕在化、管理、軽減できるよう支援している。同社は2021年、オルタナティブ投資マネジャーの Blackstoneに買収され、Spheraの評価額は14億ドル(約2,000億円)となった。Blackstoneは昨年、Spheraの炭素会計ソリューションを統合し、ポートフォリオ全体の排出量削減を支援すると発表した。
SpheraはBlackstoneと協力し、金融サービス業界とその投資家のための新しいソリューションを開発するため、専門知識を結集したと述べている。
Spheraによると、新ソリューションは、AIと高度な分析を用いて、融資先や投資家が融資された排出量を収集、計算、報告、管理できるようにする。自動化されたデータ収集、堅牢な計算エンジン、統合された排出係数ライブラリ、ポートフォリオ・パフォーマンス管理、監査証明付き報告などの主要機能を備えている。
本ソリューションは、炭素会計財務パートナーシップ(PCAF)と温室効果ガス(GHG)プロトコルの基準を活用し、融資による排出量を測定するための標準化された手法を提供する。