5月24日、宅配大手FedExは、荷主がネットワークスキャンデータに基づき、荷物とアカウントレベルで貨物の推定二酸化炭素排出量フットプリントデータにアクセスできる新ツール「FedEx サステナビリティ・インサイト」の提供を開始した。
FedExによると、新ツールにより、顧客は配送による二酸化炭素排出量の評価と管理、配送履歴の確認による配送パターンと環境への影響の把握、カスタマイズしたレポートの作成が可能となる。
同社のデータに特化した部門であるFedEx Dataworksが作成した新ソリューションは、WRIの温室効果ガスプロトコルに準拠した手法で温室効果ガス(GHG)排出量を算出し、業界標準の排出係数、公共事業、輸送特有の運用指標を含んでいる。
本ツールは、国内および全世界のFedEx Express、FedEx Ground、FedEx Freightの貨物について、さまざまな指標、輸送手段、サービスタイプ、国または地域のデータを表示する。
FedExはまた、新ソリューションがeコマース顧客向けの新しいツール群の基礎となり、新しいアプリケーション・プログラミング・インターフェース(API)によって、顧客が排出量データを自社の社内システムに転送できるようになると述べている。同社によると、同プラットフォームは、環境意識の高い消費者をターゲットにする、購入した商品が環境に与える影響に関する情報を顧客に提供する、関係者や規制機関向けに排出量レポートを作成するのに役立つ。
FedExは、新ソリューションから得られるデータを、自社のオペレーションやルートの最適化、そして2040年までにオペレーションをカーボンニュートラルにするという公約を含む自社の気候目標に向けた取り組みにも活用できると述べた。
【参照ページ】
(原文)FedEx Launches FedEx® Sustainability Insights for Customer Emissions Tracking
(日本語参考訳)FedEx、配送時の排出量を追跡できるツールを提供開始