Rolls-Royce、100%水素で発電所用エンジンの試験を実施

1月16日、Rolls-Royceは、同社のパワーシステム事業部門が、100%水素燃料で稼働する「mtuシリーズ4000 L64エンジン」の試験に成功したと発表した。同社によると、本試験の成功は、水素ソリューションの商業的導入を通じて、より持続可能なエネルギーに対する顧客の要求を満たすための重要なステップとなる。

Rolls-Royceの「mtuシリーズ4000 L64エンジン」は、熱電併給プラントなどの用途で電力を生成する。今回の試験は、天然ガスと比較して水素の燃焼挙動が異なることから、試験用エンジンに改良を加え、12気筒バージョンで実施された。

同社は、今回の試験で効率、性能、排出ガス、燃焼の面で非常に優れた特性を示し、グリーン水素を使用すれば、将来的にmtuエンジンをカーボンニュートラルに運用することが可能であるとしている。また、本試験の成功を受け、ドイツのデュイスブルク港で行われるenerport IIプロジェクトの一環として、100%水素で稼働するmtuエンジンの最初の設置をすでに計画していると発表した。

本プロジェクトは、完全に気候変動に左右されない水素で稼働する最初のコンテナターミナルとなることを目指す。

【参照ページ】
Rolls-Royce successfully tests mtu engines with pure hydrogen

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