1月17日、全日本空輸株式会社(ANA)は、アメリカの再生可能エネルギー企業Ravenおよび伊藤忠商事株式会社と、主要国際線における10年間の持続可能な航空燃料(SAF)供給契約を締結し、供給量は年間20万トン(約2億5000万リットル)となることを発表した。
本合意により、ANAは2025年から、初年度に5万トンのSAFを供給し、毎年増量して10年目には20万トンに達する予定である。ANAグループは、2030年度までにジェット燃料の10%以上をSAFで代替し、2050年度までにカーボンニュートラルを実現する目標を掲げている。
Ravenは、特許取得済みの蒸気/CO2改質技術により、様々な種類の地域・地方の廃棄物や埋立廃棄物からのメタンを再生可能な水素やクリーン燃料に変換する技術を持っている。同社は、2025年までにカリフォルニア州でSAFの生産を開始し、2034年には米国と欧州でのSAF生産量を年間20万トンにまで拡大する計画である。