1月17日、S&P Global Sustainable1と国連環境計画(UNEP)は、企業や投資家が生物多様性への影響や依存を含む企業の自然関連リスクを評価・分析できるようにすることを目的とした新しい手法であるネイチャーリスクプロファイルを発表した。
ネイチャーリスクプロファイルは、企業や金融機関が自然リスクや生物多様性にますます注目するようになり、自然関連問題への世界的な取り組みが加速し始める中で生まれたものである。例えば、先月開催されたCOP15国連生物多様性会議では、世界各国政府が「昆明・モントリオール生物多様性グローバル枠組み」を採択し、生物多様性の終焉、自然生態系の保護、生物多様性に関する融資の活発化を目指した一連の目標に合意している。
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また、現在策定中の「自然関連財務情報開示タスクフォース(TNFD)」のような新しい開示制度も登場し、企業は自然や生物多様性に関する評価・報告への圧力が高まっている。12月には、IFRS財団の国際サステナビリティ基準委員会(ISSB)が、気候関連開示基準に、自然生態系に関連する影響とリスクに関する透明性を提供するための企業の要求事項を追加する計画を発表し、特にTNFDの活動に焦点を当てた。
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S&PとUNEPは、新しい方法論がTNFDの新しいアプローチと一致し、その開示枠組みの実施をサポートすることになると述べた。
自然保護、ビジネス、金融の各分野の専門家によって開発された本手法は、企業の自然関連エクスポージャーの特定と定量化を可能にする指標とデータの概要を示しており、企業の生物多様性への影響と依存に関連するリスク、および生物多様性地域との近接性から生じる潜在リスクなどの領域を網羅している。
本手法のリスク指標は、企業レベルの情報とベストプラクティスの自然関連データを組み合わせ、自然資本の機会、リスク、エクスポージャーのデータベースや開発中の生態系の完全性インデックスなど科学的根拠に基づく影響と依存の測定ツールを用いて算出される。
【参照ページ】
UNEP and S&P Global Sustainable1 launch new nature risk profile methodology