カリフォルニア州、ゼロエミッション車への移行促進に約5,000億円を投資

カリフォルニア州、ゼロエミッション車への移行促進に約5,000億円を投資

11月18日、カリフォルニア州は、州内のゼロエミッション車(ZEV)への移行を促進し、EVをより身近で安価なものにすることを目的とした36 億ドル(約5,000億円)の投資を発表した。

新しい資金には、カリフォルニア州大気資源局(CARB)が承認した26億ドルの投資計画(資金の70%は恵まれない低所得者層向け)が含まれており、スクールバス・輸送バス・運搬車などのゼロエミッショントラックやバス、オフロード機器に20億ドル(約2,700億円)以上、車両購入インセンティブに3億2600万ドル(約450億円)、クリーンモビリティ投資に5500万ドル(76億円)など、さまざまなZEVプロジェクトに充当されている。

また、CARB の投資は、低所得者層の EV購入を支援するもので、EV購入時に古い車を廃車にする場合は最大 19,500 ドル(約270万円)、古い車がない場合は 15,000 ドル(約208万円)のインセンティブを提供する。現行の 3,000 ドル(約71万円)からの大幅な引き上げとなる。

さらに、カリフォルニア州公益事業委員会(CPC)は、10億ドル(約1,300億円)の交通電化プログラムを採択した。2030年までの公益事業者の交通電化努力のための資金構造を提供し、低所得者や部族、十分にサービスを受けていない公益顧客向けの充電インフラへの投資を優先させる。

本発表は、カリフォルニア州がよりクリーンな輸送手段への移行を進める動きの中で最新のもの。今年承認された、2035年までに州内で販売するすべての新車、ピックアップトラック、SUVをゼロエミッション車にするという規則もその一つである。

【関連記事】カリフォルニア州、2035年までにガスエンジン車販売終了

【参照ページ】
California Makes Largest Investment to Date to Expand Clean Transportation in Underserved Communities

関連記事

“CSAセミナー"

おすすめ記事

  1. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  2. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…
  3. ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    2024-4-30

    ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    ESG投資の流れは国内外において拡大を続けている分野であり、注目を集めている。投資家のニーズに応え…

ピックアップ記事

  1. 2025-4-2

    金融業界の95%のCO2排出は「間接的」:資金提供排出の実態

    3月6日、米信用情報大手のEquifaxが新たなブログを発表し、金融機関の温室効果ガス排出の約95…
  2. 2025-4-2

    サステナビリティの課題と機会 – 財務・ITとの連携が成功のカギ

    2月27日、ERM Sustainability Institute、Salesforce、Glo…
  3. ESRS開示の実態調査(2024年上半期)から見えた企業が抱える共通課題とは

    2025-4-1

    ESRS開示の実態調査(2024年上半期)から見えた企業が抱える共通課題とは

    CSRD(企業サステナビリティ報告指令)のオムニバス草案が提出され、欧州の開示規則が変わる中、20…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る