8月29日、IKEAの親会社であるIngka groupの投資部門Ingka Investmentsは、再生可能エネルギー開発企業OX2からスウェーデンの洋上風力発電所開発プロジェクト3件の49%の株式を取得したと発表した。本プロジェクトの総発電容量は9GW、最大38TWhと、スウェーデンの年間消費電力の25%以上となる可能性を秘めている。
本買収は、2021年に IngkaInvestmentsが行った、2030年までに再生可能エネルギーへの投資を65億ユーロ(約8,900億円)に拡大するコミットメントに続くものである。Ingkaは2009年以来、すでに30億ユーロ(約4,000億円)を自然エネルギーに投資しており、現在、15カ国で547基の風力タービン、10のソーラーパーク、IKEAの店舗や倉庫の屋根に93万5000枚のソーラーパネル、合計17億kW以上の設置能力を所有・管理している。
最終的には、グローバル事業全体で消費量以上の再生可能エネルギーを生み出すことを目指しており、15TWhの生産目標を立てている。
今回の取引は、2019年のドイツのVeja Mate風力発電所への投資に続き、同グループにとって2件目の洋上風力投資であり、OX2との協力関係の継続を意味するものである。2010年以降、Ingka Investmentsは、スウェーデン、リトアニア、フィンランド、ポーランドでOX2から10件のプロジェクトを取得している。
【参照ページ】
(原文)Ingka Investments acquires 49% stake in three offshore wind development projects in Sweden from OX2, with a total capacity of up to 9,000 MW
(日本語訳)IKEAの親会社Ingka、9GWの洋上風力発電事業ポートフォリオの株式49%を取得