7月21日、中国のEV大手、BYDの日本法人は2023年から日本で乗用車の販売を開始すると発表し、欧米や国内の自動車メーカーとの激しい競争が予想される中、日本での販売を開始することを明らかにした。
BYDジャパン株式会社は東京で記者会見し、SUV、コンパクトカー、EVセダンを順次発売する予定であると発表したが、価格帯の発表はしなかった。BYDジャパンの幹部は「市場環境に配慮しながら、(車両を)手に取りやすい価格帯で普及させたい」と述べた。今年2月に中国で発売した航続距離485キロのSUV「アト3」は、2023年1月に日本でデビューする予定。2023年以降に発売されるコンパクトカーとセダンは、いずれも航続距離が500km程度だ。
BYDの日本市場への参入は、メルセデス・ベンツ日本が今年、EVモデルを2車種から5車種に増やすと発表し、ドイツの高級車メーカー、アウディAGの日本法人、アウディジャパンも前年から倍増の8車種に増やしたことに伴うものだ。日本自動車輸入組合によると、2014年に国内のEV新車販売台数の5.9%だった輸入車の構成比は、2021年には40.6%に急増している。一方、国内自動車メーカーも追い上げを図っており、日産自動車と三菱自動車工業は6月に新型EVを共同発売した。トヨタ自動車は新型EVに定額制のサブスクリプションサービスを導入した。
BYDは1〜6月のEV世界シェアで2位となり、約32万台を販売した。日本ではEVバスが足がかりとなり、国内需要の約7割を占めている。
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最新EV3車種を日本で2023年から順次発売