BlackRock、Clarity AIと提携し、SFDR報告用のアラジンユーザーデータを提供開始

6月1日、サステナビリティ分析およびデータサイエンス・プラットフォームであるClarity AIは、投資大手のBlackRock(以下、ブラックロック)が、EUのサステナブルファイナンス開示規制(SFDR)フレームワークの企業報告をサポートするために、ブラックロックのアラジン・プラットフォームに統合された同社のサステナビリティ・データを活用していると発表した。

Clarity AIは、投資家がポートフォリオの影響を管理できるように設計された、純粋な影響評価および評価技術プラットフォームである。本プラットフォームは、ビッグデータと機械学習を使用して、実用的なサステナビリティとインパクトのインサイトを作成し、これらを企業、国、地方自治体などのユニークで幅広いユニバースに拡大し、SFDRやEUタクソノミ規制で求められるような新たなサステナビリティ開示義務を投資家が果たすのを支援するための規制およびクライアントレポートをサポートしている。

ブラックロックは2021年1月にClarity AIへの出資を発表し、その後、クラリティAIの機能を自社の投資家向け運用システム「Aladdin」に統合した。また、ブラックロックは、その後の2021年12月に行われたClarity AIの5000万ドル(約65億円)の資金調達ラウンドにも参加している。

ブラックロックは、2023年に施行されるSFDR規制の重要なポイントの1つであるPAI(Principal Adverse Impact)指標の報告にClarity AIのプラットフォームを活用する予定だという。

【参照ページ】
(原文)Clarity AI’s Sustainability Data and Capabilities Will Support BlackRock’s Enterprise SFDR Reporting
(日本語訳)BlackRock、Clarity AIと提携し、SFDR報告用のアラジンユーザーデータを提供開始

関連記事

“イベントへのリンク"

おすすめ記事

  1. 2024-4-16

    SSBJ公開草案の重要ポイント解説:今後の気候変動の情報開示はどう動くか

    2024年3月29日、サステナビリティ基準委員会(SSBJ)が国内のサステナビリティ開示基準の草案…
  2. 2024-4-9

    SBTN(Science-Based Targets for Nature)とは。企業のネイチャーポジティブ経営を実現する目標設定の方法論を解説。

    TNFDのフレームワークが公開され、先進企業ではフレームワークに基づく情報開示が進みつつある(20…
  3. 2024-4-2

    【さくっと読める】TNFDの開示とは。重要ポイントを抽出。

    2023年9月、TNFDのフレームワークが完成し公開された。2023年時点でTNFDに基づく開示を…

ピックアップ記事

  1. アップルのサプライチェーンの95%、2030年までに100%再生可能エネルギー使用を約束

    2024-4-25

    アップルのサプライチェーンの95%、2030年までに100%再生可能エネルギー使用を約束

    4月17日、アップルは、バリューチェーンの脱炭素化という目標に向けて大きく前進していることを発表し…
  2. 2024-4-24

    ダウとP&G、プラスチック・リサイクル技術の共同開発契約を締結

    3月25日、 米国の化学世界大手であるダウと消費財業界大手のP&Gは、プラスチック・リサ…
  3. 2024-4-24

    住商グループとパートナー企業、太陽光発電パネルの再利用・リサイクル実証実験に着手

    3月28日、住友商事、三井住友ファイナンス&リース(SMFL)、SMFLみらいパートナーズ…

ページ上部へ戻る