オランダ、40~50億ユーロ(約5,300~6,700億円)のグリーンボンドを発行

5月10日、オランダは、気候変動の緩和と適応のためのプロジェクトやイニシアチブに資金を提供するため、40~50億ユーロ(約5,300~6,700億円)の調達を目的とした新しいグリーン債券の発行計画を発表した。発行は6月14日に予定されている。

本グリーンDSL融資は、オランダ国庫庁(DSTA)が最近更新したグリーンボンド・フレームワークに基づいて実施する。

EUグリーンボンド(EuGB)基準の策定は、より持続可能な金融システムを促進し、EUおよび世界の気候目標を推進するために必要な投資の促進を目的とした取り組みの一環として、2021年7月に提案された。提案されたグリーンボンド規則は、企業や公的機関が資本市場での資金調達にグリーンボンドを利用する方法について、「ゴールドスタンダード」を作り、厳格なサステナビリティ要件を満たし、投資家をグリーンウォッシュから保護しつつ、サステナブル・ファイナンスの資金調達促進を目的としていた。本提案は最近、EU理事会で承認され、EU議会で欧州グリーンボンドの最終版を起草するプロセスに移った。

本フレームワークは、気候変動に関する目標を達成するために、グリーンDSL発行による適格な支出カテゴリーの概要を示している。太陽光発電や風力発電プロジェクトへの補助金、全国的な水素ネットワークの構築などの再生可能エネルギー、建築環境を対象としたエネルギー効率化プロジェクト、高周波鉄道やその他の公共交通ネットワークの改善などのクリーンな交通、洪水防御、水位監視、水処理・配水プロジェクトなどの気候変動適応と持続可能な水管理などのカテゴリが含まれる。

【参照ページ】
(原文)Green Bonds are bonds of which the proceeds will be allocated to green, or climate-related, expenditures and investments
(日本語訳)オランダ、40~50億ユーロのグリーンボンドを発行、EUの分類に初めて完全準拠

関連記事

おすすめ記事

  1. TCFD・IFRS・CSRDの移行計画とは:業界別に考える開示ポイント

    2025-7-10

    TCFD・IFRS・CSRDの移行計画とは:業界別に考える開示ポイント

    ※本記事は2024年10月の内容にGX-ETSに関する内容を追記し再掲載している。(2025年7月…
  2. TNFD開示を支援する 主要ツール比較と選定ポイント

    2025-6-11

    TNFD開示を支援する 主要ツール比較と選定ポイント

    2024年にTNFD(自然関連財務情報開示タスクフォース(Taskforce on Nature-…
  3. 進化するサステナビリティ開示 ― 傾向から考える“自社の対応状況”

    2025-6-6

    進化するサステナビリティ開示 ― 傾向から考える“自社の対応状況”

    サステナビリティ情報開示の高度化が急速に進んでいる。TCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)…

ピックアップ記事

  1. SSBJ(気候関連開示基準)とGX-ETSの共通点とは?~比較解説と実務効率化~

    2025-8-14

    SSBJ(気候関連開示基準)とGX-ETSの共通点とは?~比較解説と実務効率化~

    日本企業にとって、2026年から「気候変動対応・開示」は、企業価値を左右する重要な経営課題になるで…
  2. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(前編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  3. 2025-8-11

    バークレイズ、サステナブルファイナンスで累計2,200億ドルを達成

    7月29日、英国大手銀行バークレイズは、2025年上半期のサステナビリティ投資家向けプレゼンテーシ…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る