Climate Impact X、カーボンクレジットのデジタルプラットフォームを立ち上げ

Climate Impact X、カーボンクレジットのデジタルプラットフォームを立ち上げ

3月16日、炭素取引所およびマーケットプレイスのClimate Impact X(CIX)は、検証済み炭素プロジェクトを通じて、企業部門の気候変動対策能力の向上を目的とした、炭素クレジットのデジタルプラットフォームであるプロジェクトマーケットプレイスの立ち上げを発表した。

CIXは、DBS・Singapore Exchange (SGX)・Standard Chartered ・Temasekによる共同事業として昨年発足し、さまざまな買い手と売り手のニーズに対応する明確なプラットフォームと商品を提供し、衛星モニタリング・機械学習・ブロックチェーン技術を活用して炭素クレジットの透明性・完全性・品質向上を目的としている。

この新しいプラットフォームでは、企業やカーボンプロジェクトのサプライヤーがカーボンクレジットをリストアップし、発見・比較・購入・償却することができる。また、カーボンクレジットプロジェクトに関する情報を、第三者の評価や衛星モニタリング技術とともに提供し、Voluntary Carbon Market(VCM)への関心の高まりとさらなる信頼の醸成を促進していく。

プロジェクト・マーケットプレイスでは現在、自然保護プロジェクトからのクレジットを提供しており、今年後半には他のクレジットへの拡大を目指している。CIXは、すべての上場プロジェクトはグローバルレジストリによって検証され、炭素隔離パフォーマンス・ガバナンスとリスク管理・社会的整合性・生物多様性への貢献について内部評価を受け、独立評価と照合されると述べている。

CIXは、VCMをより深く理解するために、独立した国際諮問委員会を設置したと発表した。専門家からなる委員会は、最新の科学・政策・市場への応用に関する意見を提供し、プロジェクトの評価とベストプラクティスの洞察においてCIXを指導していく。

【参照ページ】
(原文)Climate Impact X launches global carbon marketplace to accelerate climate action through quality carbon credits

関連記事

“導入事例へのリンク"

おすすめ記事

  1. 2024-4-16

    SSBJ公開草案の重要ポイント解説:今後の気候変動の情報開示はどう動くか

    2024年3月29日、サステナビリティ基準委員会(SSBJ)が国内のサステナビリティ開示基準の草案…
  2. 2024-4-9

    SBTN(Science-Based Targets for Nature)とは。企業のネイチャーポジティブ経営を実現する目標設定の方法論を解説。

    TNFDのフレームワークが公開され、先進企業ではフレームワークに基づく情報開示が進みつつある(20…
  3. 2024-4-2

    【さくっと読める】TNFDの開示とは。重要ポイントを抽出。

    2023年9月、TNFDのフレームワークが完成し公開された。2023年時点でTNFDに基づく開示を…

ピックアップ記事

  1. アップルのサプライチェーンの95%、2030年までに100%再生可能エネルギー使用を約束

    2024-4-25

    アップルのサプライチェーンの95%、2030年までに100%再生可能エネルギー使用を約束

    4月17日、アップルは、バリューチェーンの脱炭素化という目標に向けて大きく前進していることを発表し…
  2. 2024-4-24

    ダウとP&G、プラスチック・リサイクル技術の共同開発契約を締結

    3月25日、 米国の化学世界大手であるダウと消費財業界大手のP&Gは、プラスチック・リサ…
  3. 2024-4-24

    住商グループとパートナー企業、太陽光発電パネルの再利用・リサイクル実証実験に着手

    3月28日、住友商事、三井住友ファイナンス&リース(SMFL)、SMFLみらいパートナーズ…

ページ上部へ戻る