1月19日、デンマークの中央銀行であるデンマーク国立銀行は初のグリーンボンドの発行を発表した。本債券は、再生可能エネルギーやグリーン・トランスポーテーションなどの分野における政府の支出や投資に充当される。
デンマークは、本債券のサステナビリティに価値をおき、同じ満期、利払い日、クーポンレートの10年債とペアで発行する「ツインボンド」方式で発行した。また、価格は実効利回り0.14%で、従来の10年債と比べ5ベーシスポイントのプレミアムがついている。
この債券は、デンマークの「グリーンボンドフレームワーク」に基づいて発行され、グリーンボンドによる資金調達の投資対象分野の概要を示している。この枠組みでは、風力や太陽光などの再生可能エネルギーの生産や、デンマークの運輸部門のグリーン化を支援することなどが投資対象として挙げられている。
中央銀行は、2022年に最大150億クローネのグリーンボンド発行量を見込んでいると発表している。また、今回の募集は、デンマークのメッテ・フレデリクセン首相が今年初め、国内航空のグリーン化を加速させ、二酸化炭素排出企業に課税する計画など、同国の気候変動に関する一連の構想を発表したことを受けている。デンマークは現在、2030年までに排出量を70%削減し、2050年までに気候変動に左右されない社会を実現するという気候変動に関する目標を掲げている。
【参照ページ】
(原文)The Kingdom of Denmark will open a green bond with a coupon rate of 0.00 per cent and maturity on 15 November 2031.
(日本語訳)デンマーク、約650億円のグリーンボンドを新規発行