1月14日、グローバルな民間資本投資会社であるCarlyleグループは、コミュニティ規模のクリーンエネルギー開発会社NineDot EnergyやEV充電・サービス会社Fermata Energyなど、エネルギー転換に焦点を当てた企業への1億ドル(約114億円)を超える出資を発表した。
ニューヨーク市に本社を置くNineDotは、コミュニティ規模のクリーンエネルギー発電と蓄電池プロジェクトを開発している。NineDotによると、Carlyleの投資は、2026年までに400メガワット以上のクリーンエネルギーシステムを開発、建設、運営するという同社の計画を達成するもので、クイーンズ、スタテン島、ブロンクス、ロングアイランドにおけるバッテリー貯蔵プロジェクトのパイプラインも含まれている。
2010年に設立されたFermataは、EVを建物や電力網に統合することを目的とした技術の設計、供給、運営を行っている。この技術では、EVが使用されていないときに、配電可能なエネルギー貯蔵資源として機能できる「V2X」プラットフォームを利用している。
この取引は、エネルギー転換に焦点を当てたCarlyleによる継続的な取引である。例えば、エネルギー開発・運営会社Tenaskaから6GWの米国太陽光・蓄電開発パイプラインを買収したのを皮切りに、完全所有の公益事業規模持続可能インフラプラットフォームCopia Powerを立ち上げている。過去2年間、Carlyleのインフラストラクチャー・プラットフォームは、再生可能エネルギーおよび持続可能エネルギー企業に対して12億ドル(約1,374億円)以上を出資している。
【参照ページ】
(原文)Carlyle Commits Over $100 Million in Battery Storage and Electric Vehicle Infrastructure Technologies to Accelerate the Energy Transition
(日本語訳)Carlyle 、エネルギー転換を加速させる蓄電池と電気自動車のインフラ技術に1億ドル超の投資を決定