Aviva InvestorsとPar Equity、林業投資による140万トンの炭素吸収を目指す

Aviva InvestorsとPar Equity、林業投資による140万トンの炭素吸収を目指す

12月20日、Aviva plcのグローバル資産運用ビジネスであるAviva Investorsと、スコットランドに拠点を置く林業投資ファンドマネージャーPar Equityは、森林の創出と泥炭地の復元スキームを実施するための投資ビークルを立ち上げると発表した。

AvivaとParは、この新しい投資事業体を通じて、スコットランド北東部ウェストアバディーンシャーのグレンダイ地区にある6,300ヘクタールの湿原を取得し、この土地で泥炭地の再生と新たな植樹プロジェクトを実施する計画である。本プロジェクトは林業管理団体であるScottish Woodlands Ltd.が設計・管理する予定だ。

このプロジェクトは、Aviva Investorsの気候変動基金の一部を構成し、2040年までに同社の実物資産プラットフォーム全体でネット・ゼロを達成するというコミットメントに貢献することになる。Aviva plcもまた、2040年までにScope1、2、3の炭素排出を含む事業全体でネット・ゼロを達成することを約束している。

自然の生態系を保護・回復するプロジェクトなど、自然ベースのソリューションは、世界の脱炭素化目標を達成するための重要なツールのひとつになると期待されている。自然共生型ソリューションの定義に含まれるプロジェクトは、森林や湿地の再開発に焦点を当てたものが多く、土地を保護または変換し、生物多様性を改善し、自然が環境からCO2を吸収することを可能にする。

【参照ページ】
(原文)Major peatland restoration, carbon capture & woodland creation scheme announced following acquisition of Glen Dye Moor
(日本語訳)Glen Dye Moorの取得に伴い、大規模な泥炭地の復元、炭素回収、森林の創出計画を発表

関連記事

“導入事例へのリンク"

おすすめ記事

  1. 2024-4-16

    SSBJ公開草案の重要ポイント解説:今後の気候変動の情報開示はどう動くか

    2024年3月29日、サステナビリティ基準委員会(SSBJ)が国内のサステナビリティ開示基準の草案…
  2. 2024-4-9

    SBTN(Science-Based Targets for Nature)とは。企業のネイチャーポジティブ経営を実現する目標設定の方法論を解説。

    TNFDのフレームワークが公開され、先進企業ではフレームワークに基づく情報開示が進みつつある(20…
  3. 2024-4-2

    【さくっと読める】TNFDの開示とは。重要ポイントを抽出。

    2023年9月、TNFDのフレームワークが完成し公開された。2023年時点でTNFDに基づく開示を…

ピックアップ記事

  1. アップルのサプライチェーンの95%、2030年までに100%再生可能エネルギー使用を約束

    2024-4-25

    アップルのサプライチェーンの95%、2030年までに100%再生可能エネルギー使用を約束

    4月17日、アップルは、バリューチェーンの脱炭素化という目標に向けて大きく前進していることを発表し…
  2. 2024-4-24

    ダウとP&G、プラスチック・リサイクル技術の共同開発契約を締結

    3月25日、 米国の化学世界大手であるダウと消費財業界大手のP&Gは、プラスチック・リサ…
  3. 2024-4-24

    住商グループとパートナー企業、太陽光発電パネルの再利用・リサイクル実証実験に着手

    3月28日、住友商事、三井住友ファイナンス&リース(SMFL)、SMFLみらいパートナーズ…

ページ上部へ戻る