化学・素材大手のBASF社は、エネルギー供給会社であるØrsted社と25年間の固定価格の再生可能エネルギー企業電力購入契約(CPPA)を締結したことを発表した。本契約に基づき、Ørsted社(以下、オルステッド社)はBASFに対し、同社がドイツ領北海で計画しているBorkum Riffgrund3洋上風力発電所からの出力18万6千kWを供給する。
この契約は、これまでに発表された洋上風力発電のCPPAの中で最長の期間となる。
Borkum Riffgrund3洋上風力発電所は、総設備容量900MWで、2025年に本格的な商業運転を開始する予定だ。Ørsted社によると、この新しいCPPAは、2021年末に予定されている風力発電所の最終投資決定を可能にする重要な要素。
BASF社は今年、2050年までにスコープ1および2の排出量をネット・ゼロにするという目標を掲げ、目標達成のために2025年までに最大10億ユーロ、2030年までにさらに20億~30億ユーロを投資する計画を発表したが、今回の購入契約はそれに続くものである。
一方、Ørsted社は、2030年までに世界有数のグリーンエネルギー企業になることを目指し、2020年から2027年までにグリーンエネルギーに750億ドルを投資する計画を発表した。
【参照ページ】
(原文)Ørsted and BASF sign a 25-year offshore wind power purchase agreement in Germany
(日本語訳)大手化学メーカーBASF、Ørsted社と25年間の再生可能エネルギー契約を締結