フランスの電気・ガス事業者であるENGIEと保険会社のクレディ・アグリコルは、カナダの投資運用会社Alberta Investment Management Corporation (AIMco)から、スペイン最大級の再生可能エネルギー発電会社であるEolia Renovables社を買収したことを発表した。
Eolia社は現在、長期契約による収入がある899MWの再生可能エネルギー資産のポートフォリオを管理しており、スペインに120万ドルの再生可能プロジェクトのパイプラインを持っている。クレディ・アグリコル・アシュアランスが事業資産の60%を保有し、ENGIEが40%を保有して、パイプラインのプロジェクトの開発・建設を行う。
ENGIE社によると、今回の買収により、急成長するスペインの再生可能エネルギー市場でのプレゼンスを高めることができ、2025年までに再生可能エネルギー容量を50GWにするという目標の達成に貢献することができる。今年初め、同社は、再生可能エネルギーおよびエネルギーソリューションへの大規模な投資計画と、90-100億ユーロの資産売却を含む、大規模なリポジショニング戦略を発表した。ENGIE社は、2025年までに毎年300万~400万kWの再生可能エネルギーを追加し、2030年には8,000万kWの再生可能エネルギー容量を達成することを目指している。またヨーロッパ、北米、ラテンアメリカにおいて、陸上風力発電、洋上風力発電、太陽光発電などのプロジェクトを展開する。
クレディ・アグリコルは、今回の取引を、今後数年間で再生可能エネルギーへの投資を大幅に増加させるという野心を含む、エネルギー移行投資戦略に沿ったものとしている。
【参照ページ】
(原文)ENGIE and Crédit Agricole Assurances acquire one of the largest independent renewable power producers in Spain
(日本語訳)ENGIEとクレディ・アグリコル、スペインの再生可能電力会社Eoliaを買収