12月18日、英国の財務報告評議会(FRC)は、英国持続可能性開示技術諮問委員会(TAC)によるIFRS持続可能性基準(IFRS S1およびIFRS S2)の採用に関する推奨案を発表した。この勧告は、英国政府の要請に基づき、基準の採用が英国企業の持続可能性報告に与える影響を評価し、政府に助言を提供するものである。
TACは、IFRS S1「持続可能性関連財務情報の開示に関する一般要件」とIFRS S2「気候関連開示」の採用を支持し、英国における長期的な公益に資するとの結論を示した。同時に、これらの基準にいくつかの修正を提案している。特に「気候優先」猶予期間を現行の1年から2年に延長することを推奨し、英国の既存の持続可能性開示要件との整合性を高めるための具体的なガイダンスを策定する必要性を指摘している。
本勧告は12月5日に開催されたTACの公開会議で議論され、承認された。TACの提案は、持続可能性開示基準の導入を進めるための重要なステップであり、英国の企業が透明性を持って持続可能性関連情報を報告する体制を整えることを目指す。
【参照ページ】
(原文)UK Sustainability TAC issues final recommendations
(日本語参考訳)英国持続可能性TACが最終勧告を発表