仏電気機器メーカーのシュナイダーエレクトリック、CSRDへの対応のため製品のアップデートを発表

7月11日、フランスの電気機器メーカーであるシュナイダーエレクトリックは、自社のIoTシステム関連製品「EcoStruxure Resource Advisor」の大幅な強化を発表した。同製品は、エネルギー効率、再生可能エネルギーおよび脱炭素の分野でグローバル企業を支援するものである。

今回の発表は、市場の急速な成熟と企業のサステナビリティ関連ニーズの複雑化に対応するものであり、特に2025年から開始されるEUのCSRD(企業サステナビリティ報告指令)などの厳しい報告要件や関係者の要求の高まりを受けて行われた。

同製品の特徴的な機能として、以下の4点が挙げられる。

  • 包括的な指標フレームワークライブラリ:CSRDやその他の開示といったグローバルスタンダードおよび規制に対応する標準ESG指標のライブラリを備えている
  • AI駆動のデータハブ:高度なAI駆動のハブを通じて企業全体のデータをシームレスに接続し、データ統合と精度を向上させる
  • マルチデータ管理とレポーティング:地域別の報告要件に柔軟に対応する
  • カスタム可視化およびダッシュボード:カスタム可視化およびダッシュボード:ESG目標達成のための最適なデータ解釈と分析を可能にするカスタムされたビジュアル化システムおよびダッシュボードを提供する

また、再生可能エネルギー利用に関する機能に関してもアップデートが行われた。カーボンフットプリント全体にわたる自動計算が可能となり、再生可能エネルギーの使用環境を向上させ、監査への対応や情報共有もしやすくなった。

【参照ページ】
(原文)Schneider Electric’s Category-Defining EcoStruxure™ Resource Advisor Raises the Bar with a New Suite of Solutions

関連記事

おすすめ記事

  1. 2025-7-2

    シェルパ、国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)理事・小森氏をゲストにウェビナー「ISSBが示すサステナビリティ情報開示の考え方」を実施

    - ISSB基準に関する最新動向から企業価値向上に向けた戦略的情報開示についてまで、講演と対談を通…
  2. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  3. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…

ピックアップ記事

  1. 2025-7-15

    ESGフロントライン:移行計画の“実行力”が企業価値を左右する時代へ

    ※本記事は、ESG Journal編集部が注目のニュースを取り上げ、独自の視点で考察しています。 …
  2. 2025-7-15

    ESRS開示項目66%削減案へEFRAGが草案公表。ダブルマテリアリティ評価も負担軽減

    7月、欧州のサステナビリティ報告基準を策定する欧州財務報告諮問グループ(EFRAG)は、欧州サステ…
  3. ISSB×SASBスタンダード改訂:実務対応の整理とステップガイド

    2025-7-11

    ISSB×SASBスタンダード改訂:実務対応の整理とステップガイド

    2025年7月に公表されたSASBスタンダードの改訂案は、IFRS S2の産業別ガイダンスと連動す…

““登録03へのリンク"

ページ上部へ戻る