系統安定化ソリューションのリアクティブ・テクノロジーズ、2500万ポンドを調達

5月21日、ロンドンとフィンランドを拠点とする系統安定化ソリューション・プロバイダーのリアクティブ・テクノロジーズは、シリーズD資金調達ラウンドで2500万ポンド(500億円)を調達したと発表した。

リアクティブ・テクノロジーズは、系統運用者、公益事業者、規制当局のネット・ゼロへの移行を支援し、弾力的で再生可能な送電網を確保することを目的とした系統回復技術を提供している。同社のソリューションは、系統運用者に系統安定性と慣性の正確なリアルタイム測定を提供し、系統強度の測定やエネルギー取引へのリアルタイムな洞察の提供に加え、安定した周波数の維持を可能にする。

リアクティブ・テクノロジーズによると、同社のソリューションは、再生可能エネルギーの導入が加速するにつれ、系統運用者が直面する慣性力や系統強度の低下といった課題に対処するもので、系統安定化ソリューションの必要性を促している。今後、排出削減量は大幅に増加すると予想される。

今回の資金調達ラウンドは、M&Gのカタリスト・インベストメントが主導し、英国とアイルランドの成長資本投資家BGFとブレークスルー・エナジー・ベンチャーズも参加した。

M&Gは2021年にカタリストを立ち上げ、プライベート&オルタナティブ資産事業内にインパクトに焦点を当てた投資チームを設立した。

【参照ページ】
(原文)Reactive Technologies Raises £25M to Support Global Expansion in Funding Round led by M&G, BGF, and Breakthrough Energy Ventures
(日本語参考訳)リアクティブ・テクノロジーズ、M&G、BGF、ブレイクスルー・エナジー・ベンチャーズが主導する資金調達ラウンドで、グローバルな事業拡大を支援するため2500万ポンドを調達

関連記事

おすすめ記事

  1. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(前編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  2. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(後編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  3. 【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    2025-8-6

    【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    ※本記事は、2025年7月31日時点の情報を元に作成している。今後の動向により内容は随時更新される…

ピックアップ記事

  1. 2025-9-16

    セブン&アイHD、TCFD・TNFD統合開示を公表 財務インパクトの試算と自然資本分析も深化

    9月8日、セブン&アイ・ホールディングスは、「気候・自然関連情報報告書―TCFD・TNFD統合開示…
  2. ESGフロントライン:米SEC委員長がサステナビリティ開示基準へ懸念を表明

    2025-9-15

    ESGフロントライン:米SEC委員長がサステナビリティ開示基準へ懸念を表明

    ※本記事は、ESG Journal編集部が注目のニュースを取り上げ、独自の視点で考察しています。 …
  3. 2025-9-12

    ISOとGHGプロトコル、温室効果ガス基準を統合へ 世界共通言語の構築目指す

    9月9日、ISO(国際標準化機構)とGHGプロトコルが、既存のGHG基準を統合し、新たな排出量算定…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る