StellantisとSamsung、インディアナの新ギガ工場に4,700億円超を投資

 

10月11日、Stellantisと韓国のバッテリーメーカーであるSamsung SDIは、米国にバッテリー製造のギガファクトリーを建設すると発表した。新プロジェクトには32億ドル(約4,785億円)以上の投資が見込まれている。

今回の発表は、StellantisとSamsungが2021年に合弁会社スタープラス・エナジーを設立し、北米でStellantisのEV用バッテリーセルとモジュールの生産を開始したことに続くもの。新工場は、この合弁事業による2番目の工場となり、いずれもココモに立地する。両工場の投資総額は63億ドル以上となり、合計2800人の新規雇用を創出する。

スタープラス・エナジーの新工場は2027年初頭に生産を開始する予定で、年間生産能力は34ギガワット時(GWh)である。スタープラス・エナジーの最初のギガ工場はすでに建設が進んでおり、2025年第1四半期までに年間生産能力33ギガワット時のオープンを目指している。

Stellantisは、戦略計画「Dare Forward 2030」の一環として、2030年までに欧州で乗用車用バッテリーEV(BEV)の販売構成比を100%に、米国で乗用車と小型トラックのBEVの販売構成比を50%にする計画を発表した。これらの販売目標を達成するために、同社は約400GWhのバッテリー容量を確保している。Stellantisは、2038年までにカーボン・ネット・ゼロ企業になる予定であり、すべてのスコープを含み、残りの排出量を一桁のパーセンテージで補償するとしている。

【参照ページ】
(原文)Stellantis, Samsung SDI Announce Kokomo, Indiana as Site for Second U.S. StarPlus Energy Gigafactory(日本語参考訳)StellantisとSamsung、インディアナの新ギガ工場に4700億円超を投資

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