炭素調達のスタートアップAbatable、約18億円を調達し、炭素クレジット プロバイダーのEcosphere+を買収

炭素調達のスタートアップAbatableが 約18億円を調達し、炭素クレジット プロバイダーのEcosphere+を買収

4月13日、炭素調達プラットフォームのAbatableは、1,350万ドル(約18億円)を調達したと発表した。この資金により、同社は自然ベースの炭素クレジット プロバイダーであるEcosphere+を買収する。

2021 年に設立されたロンドンを拠点とするAbatableは、自発的な炭素市場向けの炭素調達および市場インテリジェンス プラットフォームを提供している。これは、企業が炭素プロジェクトの開発者とつながり、削減が困難なGHG排出の気候への影響に対処できるようにすることを目的としている。 同プラットフォームは、さまざまなプロジェクトの種類と地域にまたがる 2,000 人を超えるプロジェクト開発者へのアクセスを提供する。

今回の資本調達は、スペインの投資管理およびプライベート エクイティ会社である Azora Capital による投資を通じて行われ、Azora の European Climate Solutions グロース エクイティ戦略から2回目の展開となる。

2016年に Althelia Climate Fund (現在は Mirova が管理) からの投資で設立された Ecosphere+ は、これまでに4,500万以上の炭素クレジットを取引し、世界中のプロジェクトに1億5,000万ドル(約201億円)を超える気候資金を調達した。 Abatableによると、今回の買収により、同社はサービスをより幅広い顧客ポートフォリオに拡大し、高品質の炭素クレジットの独占供給へのアクセスを提供できるようになる。

【参照ページ】
(原文)Announcing our latest capital raise and the acquisition of Ecosphere+
(日本語訳)最新の資本調達と Ecosphere+ の買収を発表

関連記事

おすすめ記事

  1. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(前編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  2. 2025-8-14

    特別対談:TISFD運営委員・木村武氏 × シェルパCSuO中久保菜穂 「サステナビリティ情報開示の新潮流:TISFDが示す設計思想と、日本企業の対応意義を問う」(後編)

    本記事は、ESG Journal を運営するシェルパ・アンド・カンパニー株式会社のCSuOが、サス…
  3. 【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    2025-8-6

    【新着】ESRS改訂の全体像と今後への示唆ートピック別の変更点の整理ー

    ※本記事は、2025年7月31日時点の情報を元に作成している。今後の動向により内容は随時更新される…

ピックアップ記事

  1. 2025-9-16

    セブン&アイHD、TCFD・TNFD統合開示を公表 財務インパクトの試算と自然資本分析も深化

    9月8日、セブン&アイ・ホールディングスは、「気候・自然関連情報報告書―TCFD・TNFD統合開示…
  2. ESGフロントライン:米SEC委員長がサステナビリティ開示基準へ懸念を表明

    2025-9-15

    ESGフロントライン:米SEC委員長がサステナビリティ開示基準へ懸念を表明

    ※本記事は、ESG Journal編集部が注目のニュースを取り上げ、独自の視点で考察しています。 …
  3. 2025-9-12

    ISOとGHGプロトコル、温室効果ガス基準を統合へ 世界共通言語の構築目指す

    9月9日、ISO(国際標準化機構)とGHGプロトコルが、既存のGHG基準を統合し、新たな排出量算定…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る