10月20日、株式会社ベクトルは、昨年度リリースしたESGスコアリングサービスのアップデート版の提供を開始した。
ベクトルのESGスコアリングサービスは日本の上場企業約3,800社を網羅し、ESGへの取り組みをスコア化するサービスだ。ESGスコアは、企業がHP等で開示している情報を基に、上場企業約3800社を相対評価しているため、自社のESGへの取り組み度合い、競合との差異が把握できる。
本アップデートでは、情報開示の義務化で注目を集めている人的資本や脱炭素の項目を更新と、2021年12月~2022年8月までに開示された企業情報を反映し、最新版のスコアを算出している。また、2021年度の統合報告書の発行企業数は2016年度比214%と倍増しているなど、企業の対応や発信も加速している市場環境において、時流に沿った最新のデータを提供する。
ESGスコアリングサービスは、ベクトル・九州大学・データ提供会社の3機関で共同開発した。ESGスコアリング内のシステムは高度な日本語処理能力を有しており、上場企業全社の開示情報から、AIが自動判定し、独自メソドロジーに基づいてスコアを算出、分析レポートの発行を行う。上場企業全社と比較することで、自社の立ち位置やESGへの課題の可視化など現状分析ツールとして活用できる。
弊社が手掛ける現在のESGスコアリングサービスは、ESGに紐づく456の項目を有しており、業種ごとに適した約156個の項目を選定し、スコアリングを実施している。直近では「脱炭素」や「人的資本」のテーマを設け、テーマ毎に上場企業全社を比較する機能の開発も進めている。「脱炭素」や「人的資本」のテーマに紐づく項目を九州大学と選定した後、より現場の声を反映した活用しやすいレポートを目指し、企業・投資家ヒアリングを実施する予定する。
同社は日本企業のESGに対する取り組みをグローバル基準へと押し上げていくとともに、日本企業のESG経営に対する認知と理解をより一層拡大し、日本企業のさらなる価値向上に貢献する。