財務省、グリーンボンド発行に伴う課題を指摘

12月1日、財務省の神田真人財務官は、ブルームバーグとのインタビューにて、政府としてグリーンボンド(環境債)を発行する可能性について、実際の発行には課題があるとして「拙速な対応に陥らないような慎重な検討が必要」との認識を示した。

神田財務官は、グリーンボンド発行にかかる課題として、確実な償還財源がなければ将来世代への借金につながることや、どの事業をESG関連予算とするのかの線引きを巡って、欧州などの外部評価機関からの干渉を受ける可能性があることを挙げた。また、調達コストの増加や資金調達の非効率性のなどにも留意すべきであると言及した。

【参照ページ】
グリーン国債発行、拙速対応避け慎重に検討-神田財務官

関連記事

おすすめ記事

  1. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  2. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…
  3. ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    2024-4-30

    ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    ESG投資の流れは国内外において拡大を続けている分野であり、注目を集めている。投資家のニーズに応え…

ピックアップ記事

  1. 2025-7-1

    カナダ年金基金、2030年までに4,000億ドルの気候投資

    6月19日、カナダの大手機関投資家であるケベック州貯蓄投資公庫(CDPQ)は、2050年ネットゼロ…
  2. 2025-7-1

    GRI、サステナビリティ報告のデジタル化を促進する新「サステナビリティ・タクソノミー」を発表

    6月19日、GRI(Global Reporting Initiative)は、新たに「GRI S…
  3. GRI 102/103 新基準の実務チェックポイント:IFRS/ISSB基準と一部整合へ

    2025-6-30

    GRI 102/103 新基準の実務チェックポイント:IFRS/ISSB基準と一部整合へ

    サステナビリティ情報開示における基準間の整合性の確保は、ますます重要な課題となっている。CSRD(…

““登録02へのリンク"

ページ上部へ戻る