大気汚染防止に向けたイニシアティブ「Alliance for Clean Air」発足。COP26にてグローバル企業10社加盟

11月3日、10社のグローバル企業がCOP26にて「Alliance for Clean Air」を立ち上げた。これは大気汚染問題に取り組む大手企業の集結する初のグローバルな企業イニシアティブである。 Alliance for Clean Airは、大気汚染の影響を測定し、クリーンな空気を実現するための明確で実行可能な計画を立てることにコミットする。

毎年、世界中の何百万人もの人々の健康が大気汚染の影響を受けており、2019年には、大気汚染は世界の早期死亡のリスク要因として、高血圧、タバコの使用、食生活の乱れに次いで第4位となった。

このように健康面での対策が必要であるにもかかわらず、大気汚染問題は他の気候問題に比べて十分に対処されていないのが現状である。本イニシアティブに参加することで、設立メンバー企業は排出量を削減し、すべての人のために空気をクリーンにするという重要な役割を果たす。

世界経済フォーラムがCOP26で発表した本イニシアティブは、Clean Air Fundとのパートナーシップにより、Accenture、Bloomberg、Biogen、Google、GoTo、IKEA、Maersk、Mahindra Group、Siemens、Wiproといったグローバル企業が参加している。

また、今回のCOP26では、「Climate and Clean Air Coalition」と「Stockholm Environment Institute」が、IKEAの協力を得て、バリューチェーン全体の大気汚染を測定する方法について、企業向けの実用的なガイドを紹介している。このガイドは、企業が大気質への影響を理解し、排出量を削減するために必要な行動をとることを支援する。

【参照ページ】
(原文)Alliance for Clean Air Launches Today, Showing Private Sector Commitment to Reducing Air Pollution
(日本語訳)大気汚染防止に向けた民間企業の取り組みを示す「Alliance for Clean Air」発足

関連記事

“イベントへのリンク"

おすすめ記事

  1. 2024-4-16

    SSBJ公開草案の重要ポイント解説:今後の気候変動の情報開示はどう動くか

    2024年3月29日、サステナビリティ基準委員会(SSBJ)が国内のサステナビリティ開示基準の草案…
  2. 2024-4-9

    SBTN(Science-Based Targets for Nature)とは。企業のネイチャーポジティブ経営を実現する目標設定の方法論を解説。

    TNFDのフレームワークが公開され、先進企業ではフレームワークに基づく情報開示が進みつつある(20…
  3. 2024-4-2

    【さくっと読める】TNFDの開示とは。重要ポイントを抽出。

    2023年9月、TNFDのフレームワークが完成し公開された。2023年時点でTNFDに基づく開示を…

ピックアップ記事

  1. アップルのサプライチェーンの95%、2030年までに100%再生可能エネルギー使用を約束

    2024-4-25

    アップルのサプライチェーンの95%、2030年までに100%再生可能エネルギー使用を約束

    4月17日、アップルは、バリューチェーンの脱炭素化という目標に向けて大きく前進していることを発表し…
  2. 2024-4-24

    ダウとP&G、プラスチック・リサイクル技術の共同開発契約を締結

    3月25日、 米国の化学世界大手であるダウと消費財業界大手のP&Gは、プラスチック・リサ…
  3. 2024-4-24

    住商グループとパートナー企業、太陽光発電パネルの再利用・リサイクル実証実験に着手

    3月28日、住友商事、三井住友ファイナンス&リース(SMFL)、SMFLみらいパートナーズ…

ページ上部へ戻る