10月19日、ESGに特化した金融テクノロジー企業であるアラベスクは、投資家がEUの持続可能な財務開示規則(Sustainable Finance Disclosure Regulation: SFDR)の開示要件を満たすことを目的とした新しいデジタルツールキット「SFDR Data Solution」を発表した。
EUのSFDRは、持続可能な成長のための資金調達に関するEUの行動計画の一部であり、投資家やアドバイザーを含む金融市場参加者に対して、サステナビリティのリスクの統合・透明性や、金融商品に関するサステナビリティ関連情報の提供に関する調和のとれた規則を定めている。新ルールの中には、金融市場参加者に対して、気候や環境だけでなく、社会や従業員の問題、人権の尊重、腐敗防止、贈収賄防止などを含む指標のリストに基づいて、投資決定がサステナビリティの要素に与える主要な悪影響(PAI)を開示することが求められている。
データの収集と分析は、投資家にとって新規制の重要な課題の一つとなることが予想される。アラベスクのソリューションは、資産運用会社が2022年6月のSFDR開示義務化の期限に向けて準備を進める中で生まれた。
アラベスク社によると、この新しいソリューションは、同社のAIベースのサステナビリティデータとインサイトプラットフォームであるArabesque S-Rayからの独自の生データメトリクスを利用し、SFDRで要求される47の企業レベルのPrincipal Adverse Impact指標にデータをマッピングする。このツールキットは、個々の企業やポートフォリオ全体のレベルで提供可能なデータ指標を生成し、SFDR報告に必要な情報を提供する。
【参照ページ】
(原文)Arabesque Launches New Data Solution for SFDR Regulatory Disclosure
(日本語訳)アラベスク、投資家向けSFDRレポートソリューションを提供開始