炭素クレジット認証機関Verra、パリ協定第6条・CORSIAのラベル指針改定

4月9日、炭素クレジット認証機関のベラ(Verra)は、検証済み炭素基準プログラム(VCS)で発行されるクレジットにパリ協定第6条およびCORSIAの各ラベルを付与する際の指針を改定した。Verraによると、あわせて、購入者が用途に応じて適切なラベルを選べるよう支援する新たなガイドも公表した。
今回の改定は、国連気候変動枠組条約(UNFCCC)と国際民間航空機関(ICAO)の最新決定を反映したものであり、これまでの運用経験も踏まえて内容を見直し、ラベル申請や適用の手続きを簡素化したとしている。
パリ協定第6条の指針では、ホスト国が相応調整を実施した炭素クレジットを示すラベルを新たに導入した。ベラによると、これにより、当該排出削減成果がホスト国の国別インベントリに重複計上されないことを示しやすくなる。また、他国や他主体によるクレジット利用をホスト国が認める委任状(LOA)の申請手順も明確化し、審査実務を踏まえた簡素化措置も盛り込んだ。あわせて、プロジェクト実施者向けに、委任状がパリ協定第6条認可ラベルの要件を満たすか確認するためのチェックリストも公表した。
CORSIAの指針では、2027〜2029年の第2フェーズで利用可能なVCUの基準を追加した。ベラによると、この期間は航空事業者にとって最初の本格的なコンプライアンス期間にあたる。保険要件や会計上の表明証書に関する更新も加えたほか、CORSIAの対象範囲を示すラベルと、実際に利用可能であることを示すラベルの違いも整理した。2021年以降のビンテージのクレジットについては、CORSIA適格性の前提として「Article 6 Authorized – International Mitigation Purposes」(第6条承認済み-国際的な緩和目的)ラベルの取得が必要としている。
さらに、Verraは購入者向け資料「Choosing the Right Article 6 Label」(適切な第6条ラベルの選択)も新たに公表した。ベラによると、この資料は、政府や規制対応での利用、ボランタリー市場での活用、CORSIAでの使用など、購入目的に応じてどのパリ協定第6条ラベルが適切かを判断する際の参考となる内容だという。
原文:Verra Releases Updated Article 6 and CORSIA Label Guidance, New Buyer Resource
日本語参考訳:Verra社が改訂版の第6条およびCORSIAラベルガイダンス、新たな購入者向けリソースを公開
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