
9月3日、アメリカ森林財団(AFF, American Forest Foundation)は、ネットフリックス社が同財団の「Fields & Forests(F&F)」プロジェクトで創出される認証済みカーボンクレジットを15年間購入する契約を締結したと発表した。F&Fは、米国南部で家族所有の遊休農地を森林へ転換するARR(Afforestation, Reforestation and Revegetation, 新規植林、再植林、植生回復)型カーボンプロジェクトであり、持続可能な森林経営と気候変動対策を同時に進めることを目的としている。ネットフリックスの投資は初期段階の6,000エーカー(約24km3)を対象にプロジェクトを始動させ、今後の拡大を後押しするもので、農村地域の土地所有者に新たな収入源を提供しながら植林を進める。
F&Fは、従来ボランタリーカーボン市場に参加できなかった小規模土地所有者向けに設計され、AFFが現地準備・植林費用を負担し、契約期間30年間にわたり技術支援と年次支払いを提供する仕組みを整えている。これまでに2,500エーカー(約10km3)を登録し、140万本の植樹と総額200万ドルの支払いを実施済みである。2032年までに75,000エーカー(約303km3)の登録と4,800万ドルのカーボンクレジットの創出を目指し、さらなる拡大も視野に入れている。ネットフリックスの参画は、米国南部の家族所有森林と農村コミュニティ支援を加速させる動きである。
(原文)Netflix Signs Carbon Credit Deal with AFF
(日本語参考訳)Netflix、AFFとカーボンクレジット契約を締結