ラ・バンク・ポスタル、貯蓄商品にESG基準導入

5月15日、欧州ユーロ圏で12位の資産規模を誇る、仏の郵便貯金銀行「ラ・バンク・ポスタル」は、金融貯蓄商品の提供において、環境・社会・ガバナンス(ESG)基準に基づく新たな分類を導入したと発表した。同行が掲げる事業理念と連動する取り組みとして、顧客が自身の持続可能性への意識に基づき、投資を通じて社会貢献しやすい環境を整える狙いだ。

今回の再分類は、生命保険、証券口座(通常の証券口座およびPEA)など、同行が顧客に提供する責任ある商品の推進における新たな一歩となる。同行が目指す「公正な移行」実現に向けた戦略の一環と位置づけられる。顧客がESG投資の選択を簡素化し、自身の貯蓄を通じて持続可能な発展の課題に、より積極的に関与できるようにすることが目的とされている。

このESGアプローチは、同行が提供する金融貯蓄商品全体に適用される。同行の事業理念と連携し、銀行の窓口担当者による販売プロセスでは、規制上のリスクや持続可能性に関する助言義務に加え、非財務的な課題も重視される方針だ。

(原文)La Banque Postale segmente son offre d’épargne financière selon les critères ESG, en lien avec sa raison d’être

関連記事

おすすめ記事

  1. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  2. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…
  3. ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    2024-4-30

    ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    ESG投資の流れは国内外において拡大を続けている分野であり、注目を集めている。投資家のニーズに応え…

ピックアップ記事

  1. ESGフロントライン:欧州CSDDDの行方:揺れる規制の未来とその影響

    2025-5-30

    ESGフロントライン:欧州CSDDDの行方:揺れる規制の未来とその影響

    ※本記事は、ESG Journal編集部が注目のニュースを取り上げ、独自の視点で考察してい…
  2. TCFD×TNFD統合開示ガイド:いま企業が備えるべき実務対応とは?

    2025-5-28

    TCFD×TNFD統合開示ガイド:いま企業が備えるべき実務対応とは?

    企業のサステナビリティ関連の開示では、TCFD(Taskforce on Climate-rela…
  3. 2025-5-28

    データマラン、サステナビリティ担当者向けグローバル・コミュニティ「Harbor」を発表

    5月14日、ESGに特化したAIソリューションのリーダーであるデータマランは、企業のサステナビリテ…

““登録02へのリンク"

ページ上部へ戻る