ENGIEとCBRE、米国で2.4GWバッテリー貯蔵資産の大型提携を発表

エネルギー転換を推進するグローバルリーダー、ENGIE North America(以下、ENGIE)は、ヒューストンを拠点とし、カーボンニュートラル経済への移行を目指す企業である。ENGIEは、生成からインフラ、販売までのエネルギーバリューチェーン全体をカバーしており、特に北米では11GW以上の再生可能エネルギーとバッテリーストレージを運営または建設中である。

5月15日、ENGIEはCBREインベストメント・マネジメント(以下、CBRE IM)との新たな戦略的提携を発表した。CBRE IMは、世界各地で不動産資産への投資を専門とするリーディング企業であり、持続可能な投資ソリューションを提供している。今回の提携は、テキサスとカリフォルニアに広がる2.4GWのバッテリーストレージ資産ポートフォリオを対象としたもので、業界内でも最大規模の取引となる。

この新たなパートナーシップにより、ENGIEはこれらの資産の運用と管理を継続しつつ、CBRE IMからの資本と経験を活用し、両州の電力需要の増加に対応する。ENGIE North Americaの再生可能エネルギー部門SVP、デイブ・キャロル氏は、「この規模のプロジェクトによって、ERCOTとCAISOのグリッドの強靭性を強化し、急増する電力需要に対応することができる」と語った。

一方で、CBRE IMのロバート・ショー氏もまた、「ENGIEとの協力で、インフラストラクチャ2.0資産への投資という当社の戦略を推進できることを嬉しく思う」と述べ、環境への配慮とデジタル化に対するトレンドが追い風となることを強調した。

今回の提携は、ENGIEの北米における成長戦略の一環であり、資本の再投資を促進するとともに、世界的に認知された投資家をパートナーに迎えることで、さらなる飛躍に向けた重要なステップとなるであろう。

(原文)ENGIE enters partnership with CBRE Investment Management for 2.4 GW portfolio of Battery Storage Assets in the U.S.
(日本語参考訳)ENGIE、CBRE Investment Managementと提携し、米国における2.4GWの蓄電池資産ポートフォリオを構築


関連記事

おすすめ記事

  1. 2025-7-2

    シェルパ、国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)理事・小森氏をゲストにウェビナー「ISSBが示すサステナビリティ情報開示の考え方」を実施

    - ISSB基準に関する最新動向から企業価値向上に向けた戦略的情報開示についてまで、講演と対談を通…
  2. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  3. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…

ピックアップ記事

  1. GXの全貌と実務への影響~企業が今取り組むべき脱炭素戦略

    2025-7-16

    GX/GX-ETSと実務への影響~企業が今取り組むべき脱炭素戦略

    ※本記事は、2025年3月に発行した記事に最新のGX-ETSに関する内容を追記し再掲載している。(…
  2. 2025-7-15

    ESGフロントライン:移行計画の“実行力”が企業価値を左右する時代へ

    ※本記事は、ESG Journal編集部が注目のニュースを取り上げ、独自の視点で考察しています。 …
  3. 2025-7-15

    ESRS開示項目66%削減案へEFRAGが草案公表。ダブルマテリアリティ評価も負担軽減

    7月、欧州のサステナビリティ報告基準を策定する欧州財務報告諮問グループ(EFRAG)は、欧州サステ…

““登録01へのリンク"

ページ上部へ戻る