Standard Chartered、2024年度業績を発表—サステナブルファイナンス収益が大幅増
- 2025/3/13
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2月21日、Standard Chartered銀行は2024年度および第4四半期の業績を発表し、全体の業績は好調で、特にサステナブルファイナンス分野が著しい成長を遂げたことを発表した。
同社の2024年度の総収益は19.7億ドルに達し、前年同期比で14%増加した。この中で、サステナブルファイナンスの収益は36%増の9.82億ドルとなり、2025年の目標である10億ドル超の達成が視野に入った。サステナブルファイナンスは、環境や社会的課題への対応を目的とした金融活動であり、Standard Charteredはこの分野に積極的に取り組んでいる。同分野の成長は、企業や金融機関がESGに関する要件を重視し、持続可能な投資を加速させていることを反映している。
また、Wealth Solutionsの収益は29%増、Global MarketsとGlobal Bankingもそれぞれ15%増と堅調だった。一方、経費は7%増加し11.7億ドルとなったが、事業成長と効率化努力の結果、収益と経費の差を示す「インカム・トゥ・コスト・ジョーズ」は7%のプラスとなった。
財務の安定性も維持されており、Common Equity Tier 1(CET1)比率は14.2%と、目標の13-14%レンジを上回った。さらに、15億ドル規模の自社株買いを発表し、株主還元を強化している。最終配当は1株当たり28セントとし、年間配当は37セントに増加した。
Standard Charteredはサステナブルファイナンスの分野で業界をリードしつつあり、2025年に向けてさらなる成長を見込んでいる。