EIBとソシエテ・ジェネラル、風力発電への最大80億ユーロの投資を促進すると合意

1月15日、EIB(ヨーロッパ投資銀行、European Investment Bank)と、ソシエテ・ジェネラルは、ヨーロッパの風力発電製造業を支援するため、最大80億ユーロの投資を引き出す可能性のある新たなイニシアチブの開始に合意した。このイニシアチブは、フランス拠点の銀行としては初めての試みであり、EIBの5億ユーロのカウンター保証を基に、Societe Generaleが10億ユーロ規模の銀行保証ポートフォリオを作成する。

この合意は、EIBが2023年のCOP28で発表した50億ユーロ規模の風力発電パッケージの一環であり、2024年にはドイツとイタリアで稼働を開始した。同プログラムは、2030年までにEUがエネルギーの少なくとも45%を再生可能エネルギーで賄う目標を達成するために必要な117GWの風力発電容量のうち、32GWの生産を支援することを目指している。

さらに、この合意はInvestEUプログラムの支援を受けている。InvestEUは、2027年までに3,720億ユーロ以上の投資を動員することを目指すEUプログラムである。この風力エネルギー分野での協力は、ヨーロッパのグリーンエネルギーへの移行を加速し、製造業の活性化に寄与するものと期待されている。

【参照ページ】
(原文)France: EIB and Societe Generale announce agreement to stimulate up to €8 billion investment in the wind industry
(日本語参考訳)フランス:EIBとソシエテ・ジェネラルが風力産業への最大80億ユーロの投資を促進する合意を発表

関連記事

“ランキングのリンク"

おすすめ記事

  1. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  2. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…
  3. ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    2024-4-30

    ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    ESG投資の流れは国内外において拡大を続けている分野であり、注目を集めている。投資家のニーズに応え…

ピックアップ記事

  1. 2025-1-31

    ESGフロントライン:潮流を読む~EUサステナ規制が転換期、CSRD簡素化で何が変わる?

    ※本記事は、ESG Journal編集部が注目のニュースを取り上げ、独自の視点で考察しています。 …
  2. 2025-1-29

    IBMとロレアルが共同プロジェクトを発表、AIの力でサステナブルな化粧品の製造へ

    1月16日、IBMと美容企業ロレアルは、IBMの生成AI技術と専門知識を活用し、化粧品の処方データ…
  3. 2025-1-27

    3億5千万米ドルを超える気候資金戦略、アジアでの脱炭素化を加速

    1月15日、グローバルなインパクト投資会社responsAbility Investmentsは、…

““登録03へのリンク"

ページ上部へ戻る