11月4日、米美容大手CotyはFY24サステナビリティ・レポートを発行し、2030年目標の一部を大幅に前倒して達成し、持続可能な美容業界への貢献を再確認した。
レポートによると、CotyはScope 1および2の排出量を2019年比で82%削減し、また物流の最適化によって空輸排出量を65%削減するなど、重要な成果を収めた。さらに、サーキュラー・エコノミーを推進するエレン・マッカーサー財団のネットワークメンバーに再加入し、2030年までにバージン・プラスチック使用を60%削減する目標を掲げたほか、初の水利用目標として2030年までに水の取水量を25%削減することを目指す。Cotyが所有する工場と流通センターでは、100%再生可能エネルギーを使用し、複数の拠点でカーボンニュートラルを実現しており、廃棄物のリサイクル率も85%を超え、持続可能な素材やエネルギーの利用が強化されている。
また、Cotyは製品パッケージの持続可能性を向上させ、CoverGirlやMax Factorといった製品の包装を環境に配慮したものへと変更した。さらに、Infiniment Coty Parisという新たなコレクションを発表し、リサイクル炭素排出物から生成されたアルコールを100%使用するなど、環境負荷低減に向けた新たな試みを展開している。ジェンダー・バランスに関しても、リーダーシップレベルにおいて2025年目標を前倒しで達成し、特許の発明者の大半が女性であることを報告した。
【参照ページ】
(原文)COTY ACHIEVES KEY MILESTONES AND SETS NEW TARGETS IN FY24 SUSTAINABILITY REPORT
(日本語参考訳)コティ、24年度の持続可能性報告書で重要なマイルストーンを達成し、新たな目標を設定