資生堂、男性社員の育休取得率100%達成

4月10日、資生堂は、国内資生堂グループ男性社員の育児休業取得率100%を達成したと発表した。

同社では、フレックスタイム制度や在宅勤務制度、パートタイム勤務オプション、独自の保育サービスや保育費・教育費の補助、男女ともに対象とする育児休暇などを導入しており、家族とキャリアの両立を支援している。日本国内においては、2017年から同性パートナーも異性の配偶者と同様に処遇している。子育て中や家族を介護する社員へのサポートについては、事実婚や同性パートナーも対象に含まれる。

また、同社は男性社員の育休取得率100%取得達成に向けて、制度についての解説動画配信・同社チーフピープルオフィサー(CPO)から全社員へメッセージの発信・管理職向けイクボスセミナー・取得体験者による座談会などのイベントの開催や体験レポートの共有・同社子会社KODOMOLOGY株式会社(以下、KODOMOLOGY )を通じて新米パパ・ママに向けた体験型育児トレーニングの提供などを実施した。また、KODOMOLOGYでは2023年4月より、ベビーシッター事業を中心に、小学校の長期休暇に対応したキッズプログラムや、産後の訪問育児サポートなどを提供し、子育て中の社員をサポートしている。

さらに、同社では出産後に復職する社員に対して、育児と仕事の両立への不安を軽減するための「ウェルカムバックセミナー」などを実施している。その結果、国内資生堂グループにおける育児休業からの復職率は92.3%となっている。

男性社員の育児休業取得率は、「育児休業等の取得を開始した+資生堂独自の育児を目的とした休暇制度を利用した男性社員・契約社員の数」÷「配偶者が出産した男性社員・契約社員の数」×100で算出、また、復職率は「当年度の育児休業からの復職者数」÷「当年度の育児休業からの復職予定者数」×100で算出した。

【参照ページ】
(原文)資生堂、男性育休取得率100%を達成

関連記事

“セミナーへのリンク"

おすすめ記事

  1. ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    2024-5-15

    ウェルビーイングとは?5つの要素から企業に求められる対応を解説

    上場企業であれば気候変動の情報開示が当たり前になってきたのと同じく、人材のウェルビーイングの実現に…
  2. CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    2024-5-7

    CSRDとは。日本企業に与える影響と今すぐできる対応を紹介。

    CSRD(Corporate Sustainability Reporting Directive…
  3. ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    2024-4-30

    ESG投資とは。改めて考える重要性とESG経営のメリット・今後の課題

    ESG投資の流れは国内外において拡大を続けている分野であり、注目を集めている。投資家のニーズに応え…

ピックアップ記事

  1. 2024-8-29

    CDPが新報告書を発表、上流Scope 3排出量の課題と解決策を提示

    CDPは6月、企業の上流Scope 3排出量に関する新たな報告書を発表した。本報告書では、サプライ…
  2. SBTiのカーボンクレジット方針見直しとその影響:基準の見直しの最新議論を解説

    2024-8-27

    SBTiのカーボンクレジット方針見直しとその影響:基準の見直しの最新議論を解説

    SBTi(Science Based Targets Initiative)が2024年に発表した…
  3. 2024-8-27

    オーストラリア上院、企業にサステナビリティレポートを義務付ける法案を可決

    8月22日、オーストラリア上院は法人法およびその他8つの法律を改正し、新たな気候関連財務報告要件を…
ページ上部へ戻る